2014年8月29日金曜日

工事は進む!



現在アトリエでは近畿地方5箇所で工事が進んでいますが、
気分的にバタバタしている状態ではありません。

色々なパターンの工事が平行して進んでいるのでとても刺激的です。
難航していた「削ぎ取られた風景」も擁壁、地階の工事が完了し
来週からは1階部分の柱状改良が始まります。
お盆明けから柱状改良までの間、工事の様子をチェックするのも
面白いのではないかと思い、今日は経過写真をアップします。

まずは地下1階のコンクリート工事が終わって、
これから防水工事を待つ姿。














写真の開口部はゲスト用の玄関になります。
手前のスペースは駐車場。高さ2mほどのコンクリート上部に
1階の基礎をこれから作っていきます。

まずはRC部分と土砂との間に防水層を施し、
断熱材を土砂との間に挟み込みます。
手前側はドライエリア(空掘り)があるので、
この面には断熱材を貼っていません。














養生期間が済むといよいよ土砂の埋め戻しが始まります。
埋め戻し用の土砂は山砂です。
高さ2mほど埋め戻しますので、かなりの土砂量です。
黒っぽい壁に数字が書いてあるのは、埋め戻しを一度にするのではなく
6回に分けて少し土砂を入れては地ならしし、機械で突き固めながら
埋め戻すための印。地盤沈下を防ぐためです。










































地道な作業ですが、見えなくなってしまうところが
一番重要なのです。施工写真もきっちり撮影してあります。
計画地盤まで埋め戻しが終わると、今度は大型重機で
地ならししながらまた転圧して固めていきます。
やっとこれから建物を建てる基礎の準備にかかれます。














本日やっと、柱状改良の機械が運び込まれました。
これから建物が建つ基礎下に円筒状の穴を掘り
コンクリート流し込んで柱状の杭を造ります。
直径60cm長さ4mほどの柱を40本作っていきます。














敷地が一段高い位置にあるため、機械をレッカーで吊り上げてセットします。
さあ、来週から地盤改良工事が始まり、基礎配筋図、木造プレカット、
高さ2.9mある特注のスチールサッシなどの図面チェックが平行して
進んでいます。




























明日は敦賀市で工事が進んでいる「LINEA PARALLELA」の施主打合せ。
日曜日はこの「削ぎ取られた風景」の施主打合せ。
月曜日は新宮市の「ゆらぎの情景」の施主打合せ。
休みも無く北へ南へと走り回らないといけません。。

でもそんな多忙な時間が充実していて、建築が楽しくてしかたありません。
とても幸せだと思います。

2014年8月25日月曜日

よいご縁が生まれそう!



昨日は故郷の長崎市から住まいを計画されている
「Aさんご夫妻」がお見えになりました。
所用で来阪され、私どものアトリエを見学したいということで
お立ち寄り頂きました。

インターネットコンペでお知り合いになったお客様です。
計画は来年で、今はあちこち土地を見に行かれてるところです。

そのあちこちの土地が、偶然と言うか必然なのか、
私が育った街や実家から1kmも離れていない場所ばかりで、
よく知っている土地柄。

まずは眺望のよさを望まれているので、
どうしても偏った場所になってしまいますが
長崎港が見渡せる場所がご希望のようです。

考えてみれば、父親が家を建てるとき、
同じような場所をあちこち探し歩いてました。
結局、対岸に稲佐山を望む高台で、
長崎港が見える場所にマイホームを建てたわけですが、
その実家から直線距離にして数百メートルしか
離れていない土地が第一希望のようです。

長崎らしい東山手の風景。
正面より少し右に見える青い屋根の洋館らしきものが母校の海星。
左の赤茶の屋根の洋館は活水女学院。
みな明治時代から続くミッションスクールです。














ご縁とは不思議なものですね。
私の育った町内をご希望されているので、
幼馴染達が色々な地元の情報を
大阪にどんどん送ってくれます。
いっぺんに地元通になってしまいました。

「Aさんご夫妻」は元々長崎ご出身ではないので
地元のことでわからないことも沢山ありますから。
何せ、建てようと考えている敷地の隣の住人が誰かまで
わかってしいますからね。勿論問題のある人はいませんが。。
しかし「関東生まれのAさん」長崎弁上手ですよねえ!
僕よりずっと長崎人らしい。。。

このまま上手くいって土地が決まり、
私がそのお住まいを設計させて頂けたら、
幼馴染達が、毎日のようにお宅に伺うかも知れません。
人のよい「おせっかい」が多い街ですから。。。

私の好きな長崎市郊外、野母崎の海。
亜熱帯の植物が繁る美しいところ。
靄がかかっていなければ対岸に雲仙普賢岳が見えるのですが。
どことなくハワイに似てませんか?
ちょっと言い過ぎかもしれませんけど。

Aさんに興味を抱いたのも、インターネットに
長崎のこんな海の写真を載せられていたから。。。
もう我慢出来ずにコンタクトを取った次第です。

2014年8月22日金曜日

トンネルを抜けて



久しぶりに神戸市北区の有馬温泉近くまで現地調査に出かけてきました。
新神戸からトンネルを抜けて谷上駅へ到着すると、
吹く風も何となく気温が多少低いように思います。
空に浮かぶ雲も秋の気配を感じます。

神戸電鉄の五社駅近くの有野台という住宅地で「四世代家族の家」を
設計監理してからもう2年が過ぎようとしています。
今回は時間が無くて、この住まいにお伺いすることは出来ませんでしたが
Mさんご一家はお元気でお過ごしでしょうか。。。。

本日はその五社の隣駅へ向かいました。
20年ほど前、駅前がこんなに立派になる前に
リノベーションの仕事で何度もこの駅に来たことがあります。
随分と街が大きくなって、駅前も体裁が整ってきました。














でもゆっくりと街を見渡すと、少し離れた場所にはまだ樹木が茂り
なんだかホッとします。

計画をされている場所から見える風景も遠くに六甲の山並みや
雑木林があり、何かその風景を上手く利用できないか
宿題をもらったような気分です。














現在施工中プロジェクトの完成メドがついたら
少しゆっくり考えてみたいと思うRC4層の計画です。
流れる時間が都会とは少し違い、ゆったりとした気分になりました。


2014年8月16日土曜日

非日常的風景のはずなのに



お盆休みの最中、
昨日は「削ぎ取られた風景」のお施主様と打合せでした。

ご主人がとてもお忙しい方なので、効率よく打合せをしないと
工事だけがどんどん進行してしまうことになり、
要所要所の決め事は、必ず打合せの中で決定するようにしていますが、
基本的に私どもを信頼して任せていただいております。

打合せの際は必ずご夫婦でお見えになるのですが、
お話していていつも感じるのが、若々しくてとても大らかなお二人であること。
そして家族をとても大事にされている。。

もちろん私のクライアントの方々は皆さんそうなのですが
家族思いで、とても仲がよい。。。
そうでないと住まいを作るという大事業は出来る訳ありませんものね。


















この「削ぎ取られた風景」は
日々の生活をするためのスペースではありません。
リラクゼーションやホームパーティなど、
日常生活をより充実させるための空間で
建物は150㎡ほどありますが、就寝する空間はありません。
ゲストが仮眠できるスペースはありますが、
基本的には生活を楽しむための空間です。
隣接して生活の場であるご自宅があります。














とても贅沢な建物かもしれません。

自分でデザインしていて書くのも変ですが、
ある意味「大人達の遊びの空間」をデザインしているにもかかわらず、
「家族」という言葉が常に頭の中にあり、
ご家族が日常生活をこのスペースで思い思いに楽しまれている姿が
リアルに想像できるのです。

面白いものです、非日常とは何かを追求して
生活感のまったく無い空間を考えているのに、
家族全員の事を常に念頭においてます。














今回の打合せでは浴室と岩盤浴スペースが入れ替わったため
中庭に向いてガラスの開口部がずらりと並ぶレイアウトになります。
CG右側の白い壁の部分がガラスの開口になります。
洗面スペースも機能性よりも、よりデザイン性を追及することに。
色々な仕掛けの家具を検討中です。

ますます楽しい空間になると思います。

CG制作 スタジオクランツォ

2014年8月13日水曜日

夏の夜の饗宴(大扇食堂にて)



料理続きのブログで申し訳ないですが、
京都市伏見区淀で設計・監理を進めていたトラットリア「大扇食堂」。
地元の方が気軽に入れる下町の雰囲気を持つ食堂です。
なにせ淀の市場に隣接してますし。。。。














7月に完成はしていたのですが、じっくりと慣れてから
本格的にスタートを切りたいということで、
ランチ営業だけを続けられていました。

やっとフル稼働出来そうになったということもあり
工事関係者、アトリエスタッフでお祝いを兼ねて食事に伺いました。
また、いつも私どもの建築写真をお願いしている
清水向山写真事務所の清水さんにも同行してもらい
活気あるお店の写真を竣工写真として撮影してもらうことにしました。

シェフはリビアの大使館で料理人を務め、その後4年ほど
ジェノヴァにあるジェノベーゼ発祥料理店で経験を積まれ、
現在は京都烏丸御池にある「ラットン・ゾーロ・ドーロ」金の子豚という
イタリア料理店のオーナーシェフでもあります。


















お店の宣伝もさせて頂きたいので、出していただいた料理を
今回は全部アップしたいと思いますが、とにかくすごい種類。
まずは前菜4種類を出して頂きました。
野菜を中心としたイタリアの日常生活に出てきそうな前菜です。
























































パンもすべてシェフの手作り。美味しいんですこのパンが。。。
続いてパスタこれも4種類。
特にジェノベーゼは最高に美味しい。これが本当のジェノヴァの味なんです!
パスタもタリアッテレ、オレキエッテ、バッケリ等すべて手打ち麺です。






































































魚料理はホウボウのアクアパッツア。
ムール貝やアサリの出汁もいい具合に混ざって
さっぱりとした味付けですが、深みのある味でした。
もうこの辺りにくると相当お腹がいっぱい。
魚がメイン料理かと思っていたのですが。。。。




























国産豚の厚切グリル、この豚がまたメチャクチャ柔らかいんです。
イタリアのどこかの家庭に招待されて出てくるような
とても家庭的で暖かい料理です。
特にソースの味がイタリアそのもの。。
掛け値無しに美味しい。でもこのプレート皿直径50cmほどあり
かなりのボリューム。。。苦しい。。。
シェフからもう一皿牛肉のビステッカがあるんですけどと。。。
さすがに食べられずみなで断念しました。。

でもドルチェだけはみんな食べましたよ。




























一人お子ちゃまが混じっておりますが、スタッフSさんのお子さんで
今回お店をデザインするのにちょっと手伝ってもらったので
お礼に参加してもらいました。

とても美味しくて、イタリア留学していたスタッフも懐かしい味!!と
大喜びでした。お値段も庶民的で日常使いには最適です。
お盆休み前の楽しいひと時を過ごさせていただきました。

どうぞ「大扇食堂」を宜しくお願いします。

京都市伏見区淀池上町136-14
電話 075-925-7988
定休日 水曜日

沖田シェフ 本当に有難うございました。
朴訥なシェフが厨房に入ると別人の顔になり
プロの仕事をされていることに、みな一様に驚き
そして感動しました。
またこれからも宜しくお願い致します。

2014年8月10日日曜日

タイ料理「Chedi Luang」



今夜はここ数日の鬱陶しい天候やなかなか休めないストレス解消も兼ねて
淀屋橋にあるタイレストランへ友人達と出かけました。

このレストラン、タイ政府公認の五つ星レストランなんだそうです。
お店に入ってメニューを見るまで知りませんでした。
雰囲気はちょっと高級レストランですが、お値段はそれほどでもありません。


















テーブルの上にはこんなディスプレイがしてありました。
女性が喜びそうな飾りつけです。
それぞれのテーブル席が個室のように仕切られていて
内装のデザインも少しづつ異なっていて楽しいです。


















料理もよい食材を使われているようで、
特にハーブ類は新鮮で香りの高いものを選ばれているようです。
特に最初にオーダーした野菜たっぷりの前菜
「プァー」(生貝柱、レモングラスとハーブ類の冷たいサラダ)を
一口食べた瞬間、ここは何処?
バンコクやバリの街角にいるような錯覚を覚えました。
脳の奥を刺激する香りです。


















鶏肉とココナッツミルク、酸味が絶妙の「トムカーガイ」
これ素晴らしい風味でした。
レモングラスやジンジャーなどスパイシーなハーブと
まろやかなココナッツがさほど強くない酸味と絡み合い
ジャスミンライスによく合う料理で、
このお店の味がとても好きになってしまいました。
唐辛子の上には金箔も散らしてありましたよ!














見た目も彩りが綺麗で、さすが政府公認だけあって上品。
屋台の味とは違いますが、少し気取って食べるタイ料理として
僕もお客様達とご一緒出来そうです。

デザートも美味しかったですよ。
紅芋のプリンが美しい。














また行きたいお店が増えましたが、
淀屋橋には駅東側には私の好きなベトナム料理店「リヴゴーシュ」があり
駅西側にはこのタイ料理の「チェディ ルアン」。
アジア料理を食べたい時は淀屋橋。。。

チェディ ルアンは北堀江・ハービスエントにもお店がありますが
僕はここが一番好きかな。。。。

2014年8月6日水曜日

美しい配筋



色々とバタバタしてすっかりブログにアップ出来なかった
「新たな京都時間の佇まい」とそして「削ぎとられた風景」。

今日は北摂で計画しているこの「削ぎ取られた風景」の現場話題。
今年1月から7月半ばまで擁壁を作るための工事をずっと続けてました。

7月終わりに確認申請が済み、やっと建築本体工事に着手しました。
この住宅はRC・鉄骨・木造と混構造の建物なのですが、
構造計算が結構大変でした。。本当に。。
まずは地下部分となるRCと鉄骨の躯体工事からです。

写真は基礎配筋ですが、かなりの量の鉄筋が組まれています。
盛土する部分の土圧も受けるため、上部は木造平屋なのですが
配筋量が結構ありますね。
鉄筋の後ろにある土嚢がこの建物の地盤になります。
地下1階のコンクリート工事が終わると、今度は木造基礎を施工するため
地盤改良を行ないます。














下の写真は丁度地下1階の玄関あたりでしょうか。
左下に見えるのは鉄骨柱用のベースパック。
地下1階は玄関ホール・エレベータースペース・収納
階段があるだけですが、階段は5mほどの吹抜けになり
天窓から上質の光が落ちてきます。














基礎のコンクリート打設が済むと、今度は壁、柱、梁の配筋です。
写真はこれから配筋検査をする前の写真。
この鉄筋の上部が1階のGLになります。














1階地盤から見た玄関ホール、配筋がとても美しいです。
しかし、ほとんど土の中に埋設してしまいます。。。














監理を担当しているK君は、もっと手間のかかる
「新たな京都時間の佇まい」と南森町の集合住宅も担当しているので
本当に休む間もないのですが、ベテランなのでキッチリ監理してます。

この「削ぎ取られた風景」が今年最後の上棟になります。
外観は最終的に、スプリットショットレッジストーンという
ボーダーの石張りになりました。
まだまだ、姿形は見えませんが、
完成すると存在感のある住宅になると思います。














工事写真は丁度車の左側あたりになります。
道路に面してまったく窓はありません。
あるのは壁に掘り込まれた照明スリットくらいでしょうか。。
色々な仕掛けがあるお住まいで、完成が楽しみです。

2014年8月4日月曜日

階段



「新しい京都時間の佇まい」はよりよい住まいを目指したいという
お施主様のご要望もあり、あちらこちらを変更したり、
スペックを上げたりと、その間の打合せに相当時間を費やしました。

数日前やっと鉄骨階段が取り付けられました。
キール構造(竜骨)の階段で、どちらかいえば私が得意とするデザインです。
段板を受けるための鋼板は薄っすらと弧を描くように計画しました。
普通、階段は登る方向とか、側面が顔になるのですが、
ここではあえて、階段の裏側を顔としてデザインしています。
玄関ホールからリビングに入ると、
正面にいきなり階段の裏側が見えることになります。
それが2階の南棟と北棟を結ぶ空中歩廊と交差するカタチに配置してあります。
仕上は完成した時のお楽しみの一つかもしれません。
階段の踏み板はお施主様が選ばれました。
ほとんど黒に近いオスモのエボニーブラックをウォールナットの単板に塗り
ブラッシング仕上げ(うずくり仕上げ)した特注品です。

これからどんどん仕上げ工事に入って行きますが、
お施主様のイメージされている仕上げに近づけるため
打合せが毎週続きます。


















同じような位置から制作したCGも参考に
アップしておきます。














色々と検証するためのCGも数多く制作していますが
CG担当スタッフはよい経験をしていると思います。

今年も半年以上過ぎ、完成引渡しが増えてきて、
現在は福井県敦賀市、京都市、和歌山県新宮市、北摂で施工中の住宅4棟、
それに大阪市北区の集合住宅と少し落ち着いてきました。

2014年8月3日日曜日

有孔折板



外構工事の最終的な検討の中で、
外壁の曲線に沿って半径10mのカーブを描く塀を建てる計画の住宅。

当初は有孔ブロックで計画していたのだが、そこそこの距離を積むため
総予算との絡みもあり、施主共々泣く泣く諦めた。

さて、何かもう少し安価で見栄えのよいものはないだろうかと
施主ご夫妻と思案している時に思いついたのが「有孔折板」だ。

通常の有孔折板だと直線施工の際は問題ないが、
クランクさせたり、カーブさせたりするとフレームに少し厚みがあるので
継ぎ位置の小口部分が大きく口を開けるためあまり美しくない。

小口を目立たせないようにするには、
ショートスパンで山が高くないもの(曲げが薄いもの)を選べばよい。

昨年竣工した「碇を下ろしたフロートハウス」の外構工事に使用した
「パティオ」というフェンス用の有孔折板が肉薄で一番条件に合う。















開口率も数種類あるためプライバシーを考えながら検討できます。
今回設置を予定している塀は東面にあるため
太陽光による陰影表情も大いに期待できる。

































前回はコンクリート壁との調和を狙ったのだが
今回はこの「有孔折板」だけを細い支柱で支持する計画だ。

20mほどの距離、どれだけ美しく弧を描けるかが設計上のポイントだ。
私の頭の中にある、設置完了した有孔折板は外壁のカーブラインと
前庭の樹木の緑、そこに太陽光が亜鉛めっきの有孔折板を照らし出し
表情豊かな美しい姿が見えているのだが。。

もう少し、図面と格闘が続きそうです。