2019年1月31日木曜日

守口プライマリーワン竣工写真



守口市に計画していた「守口プライマリーワン」
昨年9月に竣工していました。

CGはブログに掲載していましたが、
竣工写真をアップしていませんでした。

この集合住宅はバルコニー手摺にとても特徴があります。
竹林をモチーフにデザインしてパターン図をCGで制作し
大型の特殊なインクジェットプリンターで読み込みガラスに着色。
それに熱処理をして強化ガラス状にしたものを合わせガラスとして
手摺りにしたものです。
このプロジェクトのために特殊ガラスを得意とするガラスメーカーと
共同で制作しました。

非常に存在感があり、国道2号線に面したこの建物は
独特の存在感を放っています。






































1階エントランスまわりも「モダンな和」をテーマにデザインしました。
インターホンパネルはかぐや姫の「竹を」イメージしたもの。
縦格子から零れる光と影は竹林のイメージです。




























壁には古典的なパターンの菱のレリーフ。
間接照明で浮き上がらせてあります。

























自転車置き場へ向か通路は土塀の路地をイメージし、
照明で木漏れ日を演出しています。


























縦格子を要所に配置し、空間距離感や間合いを作ってあります。

大胆さと懐かしさが共存する賃貸集合住宅が出来上がりました。




2019年1月14日月曜日

きものショールーム改装



年末年始にかけて改装工事を行っていた
京都室町通りのきものショールームが完了しました。

一般小売呉服店ではなく、着物メーカーさんの問屋さん向けショールームです。
広いスペースにたくさんの反物や帯などがデイスプレイされます。

なので、空間を飾り立てるというよりも、
呉服の素材や柄・色などを正確に見てもらうためのシンプルな設えが必要です。

ただ、少しグレード感も欲しいという要望もありましたので、
組子障子を使って上品な仕上げを意識しました。

勿論このプロジェクトもマッシモにCGを制作してもらい、
全体的な空間の雰囲気を理解してもらいながらの作業となりました。

社長様にも非常に気に入って頂き、ちょっとホッとしました。

改修部分だけでも460㎡ほどあるため、全体がボケてしまわないよう
また着物と喧嘩しないようポイントを限定した控えめな設えです。

エントランスホールの組子障子デザイン。
2種類のデザインパターン(角麻、竜胆)を交互に配して
背面から照明で柄が浮き出るようにしています。



















































まだディスプレイする前、工事完了した時点の写真です。
何となくCGのように見えますが、実際の写真です。







































こちらは改装前の写真。


























下は計画時に用意したコンピューターグラフィックスです。
着物もすべてオリジナル制作しています。




















2019年1月10日木曜日

謹賀新年と近況報告




皆様、新年明けましておめでとうございます。

少し遅い新年の挨拶であり、
またすっかりご無沙汰しているブログの挨拶となってしまいました。

忙しいということを理由にしてはいけませんが、
昨年はアトリエにとりまして予測しなかった事が色々とありました。

ただ、もう流れに無理して逆らうのではなく、
むしろ身を任せ自然体で日々を過ごそうと思っております。
仕事も無理はせず、ゆっくり、ゆっくりと。。
納得のいく仕事をするために、
それを許していただけるクライアント様のお仕事を中心に。。
ちょっと身勝手かもしれませんが。


さて、2017年春から少しづつ進めている、南紀の週末住宅。
昨年暮れにメイン棟が上棟しました。
そして海により近いプール棟はコンクリート工事が半分ほど完了しました。

お施主様といつもより良い住まいにするため、
戦いながら打合せをしていますが、
最近はお酒を飲みながらの打合せが中心になってきましたので
前にも増して、進捗状況がペースダウンしております。

南紀プロジェクト、昨年暮れの様子。







































明日はこの南紀の現場で工務店さんと打合せ。

美し水平線と青い空が待っています。