2014年8月3日日曜日

有孔折板



外構工事の最終的な検討の中で、
外壁の曲線に沿って半径10mのカーブを描く塀を建てる計画の住宅。

当初は有孔ブロックで計画していたのだが、そこそこの距離を積むため
総予算との絡みもあり、施主共々泣く泣く諦めた。

さて、何かもう少し安価で見栄えのよいものはないだろうかと
施主ご夫妻と思案している時に思いついたのが「有孔折板」だ。

通常の有孔折板だと直線施工の際は問題ないが、
クランクさせたり、カーブさせたりするとフレームに少し厚みがあるので
継ぎ位置の小口部分が大きく口を開けるためあまり美しくない。

小口を目立たせないようにするには、
ショートスパンで山が高くないもの(曲げが薄いもの)を選べばよい。

昨年竣工した「碇を下ろしたフロートハウス」の外構工事に使用した
「パティオ」というフェンス用の有孔折板が肉薄で一番条件に合う。















開口率も数種類あるためプライバシーを考えながら検討できます。
今回設置を予定している塀は東面にあるため
太陽光による陰影表情も大いに期待できる。

































前回はコンクリート壁との調和を狙ったのだが
今回はこの「有孔折板」だけを細い支柱で支持する計画だ。

20mほどの距離、どれだけ美しく弧を描けるかが設計上のポイントだ。
私の頭の中にある、設置完了した有孔折板は外壁のカーブラインと
前庭の樹木の緑、そこに太陽光が亜鉛めっきの有孔折板を照らし出し
表情豊かな美しい姿が見えているのだが。。

もう少し、図面と格闘が続きそうです。

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