バリ島へ通うようになって何年になるだろうか。
この島のこの場所が好きだからとか、食べ物が美味しいからだとか
美しい風景があちこちにあるからとか、選択肢の多いホテルが
ロケーションごとにあるからとか、リゾートだからとか、
そういったことではなくて、もちろんそんなことも
多少は理由になっているのかもしれないけれど。
リスやマカク(カニクイザル)が屋根を駆け回る音で眼を覚ましたり
小鳥達が美しい鳴き声を響かせながら谷から山の方へ移動する早朝。
夜の間に落ちた、フランジパニ(プルメリア)の花や葉を掃く竹箒の
「サッサッ」と言う音に「スラマパギ」と挨拶の声が重なる涼しい朝の風景。
神様が鎮座している、ありとあらゆる場所に毎日お供えを欠かさない
女性たちの美しい後ろ姿。
波の音だけを乗せた心地よい海風が身体をなでていく昼下がりのガゼボ。
放課後、お寺に集まり汗を流しながら必死にレゴンを練習する子供達のまなざし。
海が茜色に染まる時間が訪れると、砂浜をゆったりと散歩する村人たち。
夜、風に乗って流れてくる谷間のお寺のガムランや笛の音。
日々繰り返されるこの風景を、僕は確かめるためにこの島を訪れているのだと思う。
バリがバリであることの証を、この目で、耳で、そして全身で感じているのだ。
人として正直に生きることが、「幸せと優しさに満ち溢れる世界を創造すること」なのだと。
Santika Villas 現在は The Samaya に変わりました。
jl. laksmana,Seminyak Beach, Bali
http://www.thesamayabali.com/
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