2014年5月21日水曜日

寄り添うもの。



アトリエ庭のナナミノ木が今年は大量の花を咲かせています。
直径3~4㎜ほどの小さな赤紫色の花弁です。
その花の塊がたくさん、本当にたくさん今まで見たことがないくらい。。。
正直、大量の花を咲かせるのは怖いのです。




























今年の冬、庭に人工芝を敷き詰めました。
ナナミノ木もこの庭に植えて10年程になりますが
人工芝を敷き詰め、土を隠してしまったので、
土の中の水分は蒸発しにくくなりました。

一応、メッシュシートをグランドカバーの替わりに敷き詰め
その上に浸透性の人工芝を敷き詰めたのですが
この木にとって、一生に一度あるかないかの
大きな環境の変化を経験させてしまいました。

植物は環境の変化にとても敏感です。
この木も人工芝の工事後、暫くして葉を落とし始め
最終的にすべての古い葉を落としてしまいました。
毎年古い葉は枯れ落ちるのですが、今年は異常に多かった。
そして大量の花弁の塊。

このような状態は、木にとってとても過ごしやすく成長の手助けになるか、
環境の変化に耐え切れなくなりつつあり、たくさんの花を咲かせ、
実を結実させることで、子孫を残そうとしているかどちらかだ と
庭師の方から聞いたことがあります。ちょっと要注意状態ですね。
僕の傍らにずっと10年。。。日々気をつけて観察しておかないと。。。

一方こちらはもう伐採されて、乾燥のため寝かされた
兵庫県産国産ケヤキの1枚盤。
長さ4.2m幅1.1m厚さ12cmあります。かなり高価な材料です。
もう生きてはいませんが、これからお施主様の傍らで静かに
時を刻み続けることになります。。。。













友人の木工芸家「徳永順男」さんに探して頂いたものです。
この材で、ダイニングテーブル(2m×1.1m×厚み50㎜)と食器棚、
それからカンナフィニッシュによるケヤキの椅子を7脚ほど
彼に作ってもらうことにしました。
とても素晴らしい家具達が出来上がるだろうと思います。

彼と一緒にまた仕事が出来ることがとても楽しみです。
徳永順男さんに興味のある方は下記へアクセスしてみてください。
www.tokunagastyle.blogspot.com

美しい家具達と出会えますよ。



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