2014年2月7日金曜日
数奇屋の住まい
長い時間をかけて計画しいるあるお住まい。
計画がスタートしてもう1年半が過ぎました。
日本家屋をベースにアメリカやヨーロッパでの生活経験を生かした
ライフスタイルを盛り込んでプランニングしているのですが、
ご夫妻のイメージに限りなく近いものを目指しているので
そう簡単にはお施主様からOKが出ません。
写真はファーストプレゼンした模型。
リビングの前庭が水盤になっており、
水盤の中に「観月台」を計画したものです。
まずは周辺の山々を含めた四季の風景を把握することから始まり、
イメージを掴むため数奇屋の建物に宿泊し、細かいディテールを調べたりと
ある意味、自分自身の修練と日本建築の空間の豊かさを掴む
勉強をさせて頂いております。
まだ、少なくとも1年以上はこのプレゼンの繰り返しになると思います。
下の写真は勉強のために宿泊した「旅亭 半水廬」
数奇屋の贅を尽くした建物ですが、
落ち着きのある、ゆったりとした空間で、
心の奥底にある日本人の情感を揺り動かされる美しい建物でした。
お施主様から教えて頂く事ばかりですが、月に1度お会いする日を
僕自身はワクワクしながら待ち望んでるところもあります。
少し歳を重ねてきたので、このようなお話をいただける様に
なったのかもしれません。
もっと必死で勉強しなければと思う日々です。
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