2014年2月2日日曜日

お屋敷へ伺う



20年近く前からお世話になっている、
70代後半のお客様からご連絡を頂いていながら
なかなか伺うことが出来なかった帝塚山近くのお屋敷。

丁度15年近く前、昭和の初め頃に建てられた大きなお住まいの
本宅や離れをリノベーションデザインをさせて頂いたのですが、
その時、家族の思い出がたくさん詰まった家具だからと
入れ替えをしなかったダイニングテーブル・椅子・食器棚。
ぼちぼち交換して新しいデザインにしたいから相談に乗って欲しいと
あらためてご連絡を頂きました。

天井を取り去り、古い梁に補強する形で
新しい梁を渡し、古色風仕上に塗装。
スペイン製の青いガラスグローブのペンダントを
3灯並べた完成当時のダイニングキッチン。
窓の向こうにはアジアンテイストに改築した離れへ続く
棕櫚竹と琵琶の植え込みの緑が美しく風にそよぎます。












何処もかしこも古い味のある空間でしたので
改修は最小限に留めながら、空間の豊かさを
追い求めました。
このダイニングから洗面へ続く吹き抜けも
見上げた時に何か美しい灯りが欲しくて選んだ
イタリア製の個性的な照明器具。
視線を上げないとまったく気が付きません。
そんな控えめのデザインを全体の主題にしています。


















プライバシーがあり、
これ以上内部をお見せすることは出来ませんが
お客様から庭の景色やこれまでの10年の色々な
時の変化の説明をお聞きしながら、
さて、新しい家具のデザインを如何にこの景色の中に
マッチングさせられるのか思いを巡らしました。

でも思い切ってイメージチェンジを試みようと考えております。
カッシーナの家具を受け入れてくださったお客様だから
多少の冒険も許容範囲かもしれない。。。。

しかし、これからの人生をもっと楽しみたいと、
年齢をまったく感じさせないエネルギッシュな
パワーを持たれた方だと思います。。。。

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