2013年9月17日火曜日

完成下検査




台風、大変でしたね。
関西でも色々な被害が出て心が痛みます。

私はこれからプランを考える方との打合せと完成前の下検査に
新宮へ出かけておりました。
帰りは電車が動かず、もう1泊しないとダメかなと思っていたのですが
夕方から電車が動き出し、結局名古屋回りで深夜自宅に戻って来ました。

不謹慎かも知れませんが、設計者として暴風雨がどのように激しいのか
確認する必要があると思っているのですが、今回は激しい時間帯が深夜から
明け方だったため、まったく気が付かないで終わってしまいました。

「碇を下ろしたフロートハウス」は建物本体はほぼ完成し、
外構工事を残すのみとなりました。
今回、内装の仕上げ検査を含め、施主のMさんと確認作業を行いました。





























現場にはお母様もお見えになりましたが、「少ない予算の中
無理をたくさん言ったのではないでしょうか?」と心配されてましたが
大丈夫ですよ。。無理はしておりません。。
それから「小さいときから頑張り屋さんで、何でも一生懸命やる子です」と
仰いました。詳しくはここで書けませんが、幼い頃ある事情で少し
不具合を抱えられたそうですが、その時からもの凄く頑張るように
なられたそうです。

その頑張りがこの建物を作るきっかけになったと思いますし、
僕もご夫婦の直向さを充分理解して、それに負けないよう
必死で設計をしました。
ご夫婦の純粋な心が周りの人たちを衝き動かしているのだと思います。

Mさんご夫妻と僕は施主と設計者の一定の距離をおいた
関係ではないかも知れません。

どちらかといえば、肉親のような心底「ハート」で繋がった関係かも知れません。
必要な利益を得るというビジネスにはならない関係です。
でも私のアトリエは「一生懸命尽くすこと」が基本ですから
お金には換えられない人と人との絆を対価として頂きました。
それが一番大事で大切なモノだと信じてます。

この建物にはMさんご夫妻には内緒でいくつかの「遊び」を仕掛けました。

































玄関ホール、階段室を光が遊びまわる光景です。
朝早くから午後の3時くらいまで、色々な光が建物に侵入して
数々のシルエットを作ります。
一日見てても飽きない光景です。

名古屋の「抱きしめられる家」、悪天候で撮影が伸び伸びになってました。
今度の日曜日にはようやく撮影出来そうです。
完成してからまだ僕もお邪魔していませんので、撮影の際にはなんとか
時間を作って伺いたいと思っております。
ライトアップが見たいので夕方から伺おうかな。。。。。
Oさん宜しくお願いします。

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