2013年5月24日金曜日

碇を下ろしたフロートハウス上棟



晴天の昨日、和歌山県新宮市の「碇を下ろしたフロートハウス」は
無事上棟を迎えることが出来ました。

初めてお会いして1年半ほどの月日が流れていました。















コンセプトを作るために新宮の街をひたすら歩き回ったこと、
そしてキーワードになった「神倉神社、御燈祭り、浮島」などの地の言葉。
それがこの建物が立ち上がり、リビングダイニングに立ってみて
初めて住まいとの関係性が解き明かされる。















上棟後、施主のOさんご夫婦と僕がまずしたことは、
2階リビングに上がり神倉神社が見えるか確認することだった。
それまで基礎工事をしている間、敷地に立って神倉神社を探したそうだが
見つけられなかった、いやその微かな輪郭さえも見えなかった。
だから、2階の船の舳先をイメージした連窓に立ったとき、神倉が見えないと
コンセプトが根本から崩れ去ってしまう。

3人でメッシュシートを捲ってみると。。。。。














ありました!くっきりと社殿と「ごとびき岩」が見えます。
ここからご主人が毎年参加される御燈祭りの松明が作る
火の川が麓に向かって流れ落ちるのです。
僕はその勇壮な男祭りを奥様が台所に立って無事を祈りながら
料理を作る姿をイメージしていました。

そしてもう一つ、視線を連窓の北西に向ければ、タイトルとなっている
フロートハウスとイメージをダブらせた天然記念物の「浮島」の森が
輝く碧さで目に飛び込む。。。














住宅の向こうに新緑で覆われた「浮島」。背景には神倉山が見える。

これでちょっと安心しました。
あとは建物が仕上がってきた時にわかる仕掛けをいくつか。。。。
これは当分秘密にしておきましょう。

大阪への特急を待つ間に、Oさんご夫婦が駅まで見送りに来てくださいました。
手には大きなクーラーボックス。
お礼にとお店のお肉を用意して下さってました。
いつもいつも有難うございます。
お店の「メンチカツや揚げたてコロッケ」がこれまた美味しいんです。














秋になると、先日お邪魔した牛舎で育った牛達の素晴らしいお肉が
お店に並びます。こちらのお肉は飼育契約されている農家の牛肉だそうですが
松坂牛系でこれも美しいお肉に間違いないです。

大阪へ戻って事務所には行かず、思わず西天満「松弥」さんに
持ち込みました。。。店主の中井さんの顔がニタリと。。。。。
Oさんご夫妻、お父さん、お母さんいつも済みません。本当に。。。

紀伊勝浦駅のすぐ傍にある建物に絡まって咲いているの
ブーゲンビリアでしょうかね?
毎回通る度、気になっているんですが。。。。

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