2013年4月1日月曜日
長崎の幾つかのこと
先日、法事があり長崎へ帰ってました。
帰ってみて少し長崎の事をブログに書きたいと思いました。
書く事はたくさんあります。
僕が長崎でどのような生活をしてたのか、知って欲しいこともあります。
たくさんのことを知ってもらいたいので、数回に分けて書くことにします。
長崎空港に降り立つと空気があまりにも気持ちが良かったので、
レンタカーを借り、まずは両親が眠るお墓を訪ねました。
両親の墓は長崎市内ではなく西海市という場所にあり、空港から1時間ちょっとの
東シナ海に面した小さな漁村の高台にあります。
父もそこで育ったわけではないのですが、祖父の故郷なんだそうです。
集落の近くで菜の花と桜が満開であまりにも美しく、
正しい日本の田舎を見たような気持ちになり思わずパチリ!
満開の桜のむこうに見える小さな集落。
そこが両親が眠る島崎というところ。
静かで、本当に静かで、聞こえるのは打ち寄せる波の音、
そしてウグイスの鳴き声。空にはトンビが円を描いています。
心地よい潮風が身体を長崎の僕に戻して行きます。
高校生の頃まではお墓参りのたび、いつもこの生簀から魚をもらい
そのままビニール袋に入れて親類のうちへ持って行き
お婆さんに料理してもらってました。そのころのトビウオは美味しかったなあ。
夏になるとお婆さんは天草を採り、「ところてん」を作ってくれるのですが
純粋な100%天草のところてんの味は絶対忘れられない。
身体に沁みこんでいく味でした。
お墓から見渡す入江。
対岸は小さな島、無人島です。そのむこうは東シナ海。
お墓は20年ほど前に僕がデザインし、知り合いの石屋さんに作ってもらい
関西から長崎まで運んで来てもらいました。
近くの納屋に積んであったプラスチックのカゴ。
積み方があまりにも綺麗でモダンでです。美しい!
何を入れるのでしょうか?よくわからないけど、デザインされてます。
道端には名も知らぬこんな花たちが咲いてました。
天国のようなところだと思いました。
祖父、祖母、父、母、叔父、みなこの場所に眠ってます。
いつかは僕もそこに入るのでしょうが、
こんな場所で本当に良かったと思います。
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