この歳になるまで何故か伊勢神宮へ参拝する機会がなかった。
近くまでは行くものの素通りすることが多くて気になりながら
そのままになっていた。
一昨年正月、無性にお伊勢詣でをしたくてチャレンジしたのだが
電車の予約が取れず断念。。。
一昨日、近くの津市へ行く用事が出来たので、これはもう行かないと
絶対チャンスを逃してしまうような気がして。。。
天気予報も夕刻から雨になると予報していたので、津市での用件を
手際よく済ませ、あわてて近鉄五十鈴川駅へ向かった。
自分の中での伊勢神宮は神々の世界で、常人が立ち入ることを許されない
結界の向こう側のようなイメージがあり、神の領域だと信じていた。
おそらく森の奥、五十鈴川の上流はそのような土地なのであろう。
しかし、ゴールデンウイークの最中、それを打ち消すような人の多さだ。
参道を歩いているうちにその思いは何処かへ飛んで行った。
しかし、湿度を含んだその空気はさすがに気持ちがよい。
さすがに正宮辺りは常人がうかつに近寄れない
神々しい空気が漂っている。
正宮の屋根の形状は直線的でなんと現代的なんだろうと感じる。
言い方は悪くて申し訳ないのだが、「ガンダム」のパーツのような
ハードでメタリックな雰囲気は若い人たちにも受け入れやすいのでは。
しかし金箔が美しい。。。
来年は20年に一度の式年遷宮の年だそうだ。
正宮に参拝した後、雨が降り始めた。
神楽殿まで戻ると本降りになり、傘を用意して無かったので
ちょっと雨宿りをさせていただいた。
紺地の垂れ幕と緋色の組紐がとても美しい。
日本の美意識の高さを垣間見る。
もう一度、参拝客の少ない厳寒期に尋ねてみて、
神宮の森と対話してみたい。
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