2012年3月26日月曜日

豊かな週末!








週末、土曜日は芦屋の「Tさんご夫妻」と久しぶりに打合せ。
キッチンのカタチでずい分悩まれていましたが、やっと実施設計に向けて前進です。

日曜日はたつの市の「記憶の家」で、リビングダイニングの床に荏油を
みんなで塗ろうということで、施主のYさんご家族、スタジオクランツォスタッフ、
施工会社の監督など6名+外野席!?のYさんのお父様が集まり作業開始!


塗り油は山桂産業さんの純 植物油「えごま」。
エゴマ油は食用として使いますが、これは木製品の
保護用のもの。1瓶で15畳ほど塗れます。
とても伸びのよい油です。乾性油ですので1~2日で乾燥します。
時々乾拭きすればいい艶と色に発色します。

スタッフが必死でオイルを塗りこんでいます。

1時間半ほどで30帖のLDKを塗りましたが、おそらく月曜日は
あちこちで筋肉痛の悲鳴が聞こえるのでは。。。。

作業ののち、車で1時間弱戻った三木市吉川にある木工作家「徳永順男」さんの
工房を尋ねました。彼には記憶の家の「玄関ドア取っ手を作ってください」と
お願いしているので、その打合せに伺いました。
珍しく今日は誰も訪問者が来ないそうで、ゆっくりと話をすることが出来ました。

数日前、日曜日に伺いますと電話したら、「今日ココイロって番組に出演するから
時間があったら見ておいて」と言われ、Yさんにも連絡して見ていただきました。
徳永順男さんのことは以前にもブログに書いてますので、詳しくは省略させて
いただきますが、玉鋼のカンナを使って仕上る椅子やテーブルを作る作家です。
日本刀のような切れ味なので、木地の順目、逆目関係なく美しく仕上がります。

サンドペーパーで仕上る方法とは違い、フィニッシュカンナだけで仕上るので
手にカンナの微妙な削痕を感じ、人が丁寧に仕上た優しさや温もりに
触れることが出来ます。
住まい中ではテーブルや椅子以外に手摺りや取っ手にその感触を使いたいと
ずっと考えていたので、「記憶の家」でやっとそれが実現します。

徳永さんは家具の仕上にエゴマ油に イボタ蝋を削って混ぜたものを
溶かして使ってるそうです。白いモノがイボタ蝋、瓶はえごま油です。
下の写真はそれで仕上たケヤキ材を使った椅子の肘部分。
杢目がとても美しい。。


完成したばかりの椅子(左)と1年ほど経過した椅子(右)
鉄染という錆びた釘を水に入れその溶液で仕上ると
木のタンニンと鉄錆が反応して黒っぽいいい色に変化していきます。


帰り際、徳永さんから本を頂きました。
出版されたばかりの本ですが、関西で頑張る木工作家26人を紹介してます。
もちろん徳永さんも一番最初に紹介されてます。

Yさんの奥様からも美味しいお土産を頂きました。
京都「ジュヴァンセル」の竹取物語というケーキ。これ本当に美味しい!
有難うございます。栗と大納言が絶妙ですね!


「よねむら」という創作フレンチを京都祇園に時々食べに行くのですが
その並びにこのお店があり、たくさんの人が並んでていつもなんだろう?と
思ってたのですが、やっと理由がわかりました。


今度僕も並ぼうかな!

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