2012年1月9日月曜日

松弥のおせち



エル・ブリ(ブジ)のブログに引き続き今日2つ目の話題です。
正月気分も完全に終わってしまう今日、どうしても書いておきたかった内容です。

年末年始必死で仕事していた自分への褒美に、ご飯食べに来ませんか?と
西天満「松弥」の中井さんからお誘いいただいていた「松弥風おせち」を映画の後
嬉々として食べに出かけました。

何度かこのお店にお邪魔するようになって、ちょっと気が付いたことがあります。
数ヶ月に一度くらいしか伺ってないのですが、中井さんその間に僕の好みを
見抜いているようで料理がどんどん僕に近づいて来るのです。

最初はよそ行きの美しい晴れ着のようだった品々が、自宅で食べているような
といってもこんな贅沢な料理をもちろん日々食べているということではなく、
落ち着いた味というのか、何か懐かしいような暖かい家庭の空気を感じるのです。

昨年、初めて伺った時このお店と中井さんの事をブログに「料理に尖ったところのない
苦労と努力を重ねた味」、一生この人の料理を食べ続けたいと書きました。

先ほどのエル・ブリの話ではないですが、目に見えない部分の努力を絶えずされていて
自分が考える建築の在り方と何か共通する匂いを感じる人なんです。中井さんって人は。
それで他人のような気がしない。。だから家庭のようなぬくもりを感じるのかも。。。。

前置きが長くなってしまいましたが、松弥のおせちをいただきました。
なんだか、とても久しぶりにこんな贅沢なおせちを頂きました。
だから、どうしても料理を掲載したかった。中井さんを知ってもらいたかった。。。

自家製のからすみの程よい柔らかさと濃厚さ、牛肉の味噌漬けは10日ほど
寝かせてあるそうで すが、成熟した肉の旨みと味噌の風味が混ざり合い
口に余韻が残ります。

伊勢エビの身をさっとダシに通し上からその海老味噌、 ダシをかけたもの。
仄かな酸味が全体をすっきりとまとめてくれます。

本日の一番のお気に入り。白味噌仕立てのお雑煮です。
ですが、普通の雑煮じゃない!何かが違います。
炭火で炙った白子が餅の代わりに入ってました。
出汁は岡山のスッポンと白味噌。これ感動する味でした。


〆のご飯は白あまだいの焼き物と薄くそのダシをまとった赤飯を
笹の葉で包んでおにぎり風に。。そして海老汁。
海老汁は沖縄へ行くと食堂のメニューによくありますよね。

本当に美味しかった。僕にとって体中にエネルギーが満ちてくる料理です。
いずれ仕事も一段落したらクライアントの方々と伺いたいなあと考えております。

とてもおこがましいですが、僕が目指す建築と中井さんの料理の目指す方向性が
合致していたらとても嬉しいと思います。

先程、中井さんにエル・ブリの映画見に行かれませんか?とお電話したのですが
時間を作って見に行くと仰ってました。
素材追求の部分に何か感じるものがあるのではと思っているのですが。。。

明日から気合を入れて仕事に精進しよう!

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