2012年1月4日水曜日
秘密の京都
昨年の暮、「海に背を向ける家」の奥様から京都が好きだったら
読んでみてと1冊の文庫本をいただいた。
入江敦彦さん著「秘密の京都」という本だ。
ご夫妻は京都に住まれていたこともあり、この街には特別の思いも
持ってらっしゃる。
すぐに読もうと思ったのだが、バタバタしたまま読めずにいた。
年始の夜、やっと時間が取れたので読み始めた。
そんなに分厚い本でもないのに結構読み応えがありました。
読み始めてみると、京都に出かけながら何食わぬ顔をして通り過ぎてた大路や小路。
通りや寺社仏閣にこれほど色々な物語があるとは思わなかった。
確かにそこら辺りの街とは歴史が違うもんなあ。
一つ一つに浸み込んだ長い時間の経過がある。
解説していただくと色んなものが次から次へと打出の小槌状態。
京都は奥が深いから。。。と、なんとなく目だけ流していた通りには
「よそさん」にはわからぬ京都の素敵な闇が潜んでいて
奥へズッズッーと入っていくと、観光客には見えない京都人の生活そのものがあり
その一つ一つを丹念に洗い出し解説してくれる。
この本に登場する幾つかの場所、お店は尋ねたことがあるももの
点と点を結んで京都を散策してきたような気分になっていたのが
お恥ずかしい。
次に京都へ行く時は料理屋ばかりに直行しないで早めに街へ到着し
今回はこのエリアと場所を定め この本を片手に街を歩いてみよう。
僕にはどんな京都が見えてくるのか楽しみだ。
「秘密の京都」
入江敦彦著 新潮文庫
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