2011年9月18日日曜日

伝えたかった事



昨夜、自分達のお住まいを計画されている若いご夫婦とお会いしました。

何度かメールを交わす中で、自分の中ではある程度構想がまとまっていましたが
初めてお会いするのでそんなに詳しい話をしようとは考えていませんでした。

むしろもっと話を聞きながら、頭の中で修正箇所を見つけ出し
整理しようと考えていました。

お話の途中、奥様のある言葉が僕を揺さぶりました。
それは「建築家が作る空間に自分達の身体や生活を合わせて生きてみたい」と言われたのです。

それで、胸の中にあるどうしても実現してみたいことを堰を切ってしゃべり始めてしまいました。
機関銃のように3時間、話続けてしまいました。
だまって聞いていらしたお二人は大変だったと思います。

そんな話をする予定ではなかったので説明する準備はしていませんでした。

翌日、各駅停車の電車にゆられ、のどかな風景を楽しみながら
谷口吉生さん設計の美術館へ行きました。

本当に厚かましくて申し訳ないのですが、僕の勝手な解釈としての空間をそこに感じました。
つまり伝えたかった事をイメージする空間があったわけです。
言いたかったことが少しでもわかってもらえたら嬉しいですし、
もっとお二人の空間サイズ合わせて考えなければならないのですが、
それはまた次の機会のお楽しみにしましょう。

「空間の距離」について


「光を絞り込むこと」




「気配」


それから珍しく一人で美術館のレストランで食事を楽しみました。

豊かな空間を目の前にして食事ができることは素晴らしいですね。

マリオベリーニの「キャブ」がダイニングの椅子に使われていました。



メインの豚肉煮込みのオリーブソース、ペリエと共に頂きました。

とても濃厚で美味しかったです。

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