2011年8月2日火曜日

楽園




今年は蝉の羽化が少なかった。

この事務所が出来て2年目くらいに庭に芝生を食べる蛾の幼虫が発生したため
迂闊に薬品で駆除したせいか、蝉の幼虫も巻き添えをくったのかもしれない。

そのクマゼミたちも交尾を終え、産卵が始まっている。
庭の木の枯れ枝に卵管を差込み、次々と卵を産み付ける。

今日、仕事の合い間にナナミノ木を見たら数匹の雌が産卵していた。
写真のクマゼミの後ろにトゲトゲの「ささくれ」があるのがお判りでしょうか?
産み付けては前へ一歩ずつ進んでいる。

時々電線や光ケーブルに間違って産み付けてしまいトラブルを起こすこともあるそうだ。

この小さな庭にも食物連鎖や自然の営みがあり、
命をつなぎ止めるための昆虫や鳥達の葛藤を垣間見る時がある。
必死で生きること、命の大切さをこの小さな空間で事ある度に教えられる。

ここ、梅田の真ん中に自然にまかせた小動物たちの安楽の棲家を作ることが
出来たらと思うときもある。
大好きな画家「熊谷守一」さんの自邸の庭のようにはいかないだろうけど
ここに小さな宇宙を作ってみたい。

そうすれば幾つになっても、少年のような澄んだ瞳を持つ大人になることが出来るのだろうか。

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