2011年6月23日木曜日

土手嘉(どてか)





所用があり豊中市役所へ。
帰り道久しぶりに岡町の商店街を通った。

20年以上前、この町で住宅の仕事をしていた頃、手隙のときにこの街を探検した。
原田神社を始め、古い茅葺屋根の由緒ありげな家屋があったりして結構楽しかった。
そしてお昼休みに写真の「土手嘉」でうどんと巻きの定食をよく食べていた。

食事をしていなかったので、懐かしくもあり15年ぶりに土手嘉へ入ってみた。
午後の3時くらいだったから他にお客さんは居なかったけれど、15年も経つのにこの店
まったく変わっていない。
値段は多少変わったかもしれないけれどお品書きの中身は昔のまま。
女将さんは変わったかもしれないあ、でも昭和の頃にタイムスリップしてしまった。
 
夏場のエアコンの少し騒がしい音がなんとも言えず好きなんですよね。ちょっと下町ぽくって。
暇そうに新聞読んでるおじちゃんとかがいたり、壁に誰も見てない備え付けのテレビが写ってたりして。。。

この店、昭和の始め頃に営業されたのかと思いきや、とんでもなかった!
大阪でも一番古いうどん屋さんだとは知りませんでした。何せ今のご主人で8代目だそうで、
始まりは江戸の中期だそうです。
女将さんもいつから始まったのか本当の事は知らないとおっしゃってました。
   
「土手嘉」という名前もなんだろう?と思いますが、土手は向かいににある原田神社の玉垣を
昔「土手」といったそうで、嘉は代々の主の名前の一字、それで「土手嘉」

今日は冷たいうどんと2種巻き(穴子巻きとたくあん巻き)を頂きましたが、ここのお品書きには
昔から「助六」の他に「助八」、「助十」というのがあって、知らないで「助十とうどん」なんて頼もうものなら
「そんなもん食べられへんから止めとき!」と先代の女将さんから怒られてた。
なんせバッテラ1本といなり4個のセットだそうで。。。。そりゃあ無理かなあ。
因みに助八はバッテラ1本と巻き3個のセットで微妙に値段が違います。
          
久しぶりに昔を楽しみました。そういえば昔工事をした「Yさん」お元気でしょうか?
とても素敵なご家族で、よく晩御飯ご馳走になってました。近いうちに尋ねてみようかな?

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