朝、出勤途中の庭先にノウゼンカズラが咲き始めたのを見つけた。
夏になるとたくさんのオレンジ色の花が、密生する葉の間から顔を出す。
今はまだ花は散り落ちていないけれど、いつもこの花の路上に散った姿が
印象に残ってしまう。
それは辺りに散らばるように落ちるというより、一所に重なるように落ちている気がする。
濃厚な花の色がコンクリートやアスファルトの上に塊で落ちるから余計にそう見えるのだろうか。
夏の、激しい季節に咲く花なのに他の花が持つ華やかさではなく、少し陰のあるようなアンニュイな
感じが妙に心を惹きつける。それも落下した花びらたちに。
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