2011年5月15日日曜日

マラルンガとキャブチェア






住宅の設計監理が終わりに近づくと、「インテリア家具、何を選んだらいいですか?」と
よく相談を受けます。

設計者としてはそんなに家具を限定しなければならないほど、
嗜好性の強い空間に仕上てはいないつもりなのだが、
山口さんのお奨めはの家具は何ですか?と聞かれるので、余程でない限り
カッシーナ社の「マラルンガソファ」と「キャブチェア」をお奨めします。

なぜかと言えば飽きがこないデザイン、上質の革で一生モノだからということ、
それから空間を邪魔しない上品さがあることetc。。。
そして一番大事な座り心地がよいこと。長時間座っても疲れません。
          
                         「BW-H」 リビング

マラルンガはご存知の方も多いと思いますが、
イタリア人デザイナー ヴィコ・マジストレッティ (2006年没)が1973年にデザインした
ソファでニューヨーク近代美術館にコレクションされている名作です。
彼自身もミラノ工科大学建築学科出身の建築家であり、空間と家具の関係は
よく承知してたはずです。
この「BW-H」以外でも「P-H」、「A-H」で使っていただいてます。
          
                        「BW-H」キッチン、ダイニング

それからキャブ(CAB)チェアですが、こちらもイタリア人建築家 マリオ・ベリーニ 1976年の作
ニューヨーク近代美術館コレクションになってます。

スチールのフレームに厚手の美しいしっかりした革を被せてあります。
使ううちに身体に馴染んできて、座るとピタッとフィットします。

このソファとチェアなんだか相性がいいようで、一つの空間にあってもまったく喧嘩しません。
だから名品なのでしょうね。

確かに高価ですが、長い間使える素晴らしい家具だと思います。

今設計を進めているクライアント「Nさん」も色々迷われていたのですが、
実際に座られてみてとても気に入られたようで、「マラルンガにしたい」という
メールが数日前に事務所に届きました。

しかし、私の事務所、カッシーナ社と特別仲がいいということではありません。
念のため。。

さてさて今夜はお世話になっている豊中のフレンチレストラン
「ラ・メゾンブランシュ」のソムリエール「I さん」が御結婚のため
5月いっぱいで退社されるということで、事務所全員でお祝いに出かけます。












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