先日、懐かしい人から連絡をいただきました。
電話で話したのは何年ぶりだったでしょうか。
初めてお会いしたのは2000年夏、僕の誕生日。
PLの花火が遠くに見える高層階のレストランでした。
彼はその店の支配人をされていたのですが、
なんだかとてもよくして頂いて、それから事がある度に
そのレストランを利用させていただきました。
スタジオクランツォ事務所立ち上げのお祝いも
そこで行いました。
それから色々な事があり、今は独立され数店の飲食店を経営されています。
シャンパーニュがメインのお店なので、酒の弱い僕はどうしても足が遠のいてしまいます。
その彼「Yさん」から久しぶりに連絡をいただき、昨日僕の事務所にお越しいただきました。
これからの彼の計画などもお話したのですが、とても強く印象に残っているのが
彼のゲストに対するサービス精神です。そしてプロとしての目線。
当たり前のことですが、デザイナーに対する彼の目線は相当に厳しい。
ただ単に空間を美しくデザインすることにあまり興味がないとのこと。
機能とデザインが一致してこそ、ゲストやその店で働く人にとって
居心地のよい空間になるのではないか。
だから今まで納得がいくまで自分でお店のデザインをしてきたそうです。
彼が経験してきたことが重い言葉として残りました。
巡り巡って10年、彼と初めて会ったレストランの椅子が
何故か事務所にあります。不思議な縁ですよね!
昨年「メゾンブランシュ」の加藤シェフからいただきました。
その椅子を横にして話をしたのですが、この椅子君はこんな事が
起こることを予感していたのでしょうか?
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