2011年3月7日月曜日

BW-H

昨日はリノベーション住宅の施主「I さんご夫妻」と仕上げの最終打合せを
現場にて行いました。
この建物はフルスケルトンリノベーションでしたので、
設計に10ヶ月、工事期間7ヶ月の大掛かりな仕事でした。
もう間もなくこの建物も完成しますが、写真でおわかりのように
内部をほとんどホワイトで構成しています。ただ1色のホワイトではなく
微妙に異なる白色を数色使っています。
もともと生活感のないインテリアをご希望でしたので、このような色彩になっています。
ただし、壁面はポルベーレメディアグラッセロ仕上げという西洋漆喰の技法を使っているので
照明(白熱系)が当たる部分は下地の地模様が浮かび上がって、単調な仕上げでないことが
わかる仕掛けが施してあります。 
玄関ホールも床、壁、家具、天井すべてホワイトです。
天井を切り欠いた部分が照明ボックスになり、そこだけは照明器具の気配を消すため
ダークグレーに着色してあります。

広々としたリビングダイニングですが、ここにはカッシーナの家具が置かれます。
南に面した大きな開口部の向こうには、ライトアップされた水盤と内部と面一の
アウトドアデッキが敷かれ、シンボルツリーのシマトネリコが植えられます。
その先の敷地境界にはスリガラスのスクリーンが連立することになっていて
夜間は色々な表情のライトアップが建物を彩ります。
内外部とも暖色系の照明が入るため、点灯するととても温かな住いになるはずです。
スタジオクランツォではこの建物を全体の印象から「BW-H」という記号で呼ぶことにしました。




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