2011年1月20日木曜日

課題




春休み前の1年生最終課題にどんなことをやるか一切言わないで
「自分の好きな動物、生物を一種類考えておくこと、好きな理由も添えること」と、先週学生に伝えておいた。
昨日、その授業(べーシックデザイン演習)だった。冒頭で一人ずつ好きな動物を答えてもらった。

う~ん、色々出てきました。ワラビー、ぺンギン、リスザル、フクロウ、白熊 etc
好きな理由もマチマチだが、「ラクダ」と答えた学生がいて、どうして好きなの?と尋ねると
「僕は地元でラクダに似てると言われてるんで、親近感があるんです」と。。。
確かに似てるといえばそんな気もするなあ。。

そこで課題を説明する。好きな生物と共生できる空間(小屋)を服部緑地公園の下の写真の場所に作る。
但し大きさは5mの立方体とする。一斉にえ~っ!!そんなの聞いてない!
ヒグマとどうやって共生するんですかあ?白熊もペンギンもこんなところじゃ生きていけな~い!!

大騒ぎになったが、とりあえず現地調査しようということになり、学校近くの計画地へ。

「みんなここはいいところだぞ!木もあるし、水辺もある、それに春は桜が満開だろうし
紅葉する木も、常緑樹もある、太陽も木陰もあるじゃないか。
動物達には最高のロケーションだと思うけどなあ。」と。。。


教室へ戻り、自分が選んだ動物の事を徹底的に調べさせる。
たやすく共生できる動物もいると思うのだが、
調べていくと今まで知らなかった、動物達の現在おかれている状況が色々わかっていく。
生態系や地球環境の問題もあるのだが、人間本位の建築空間だけではなく、
地球という一つの大きな空間の中にすべての生物が共存している事実が見えてくる。
目の前にある歴史、現実を見据えて、真正面から向き合う共生空間をどう作ったらいいのか、
学生達には思いっきり悩んでもらおう!





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