2010年12月23日木曜日

空間CGデザイン学科




私は服部緑地に隣接する「中央工学校OSAKAの空間CGデザイン学科」で
毎週、月曜の午前中と水曜日の終日、ベーシックデザイン演習、設計演習、
卒業制作を1年生と2年生に教えているのですが、よく「何をする学科かわからない」と言われます。


なんとなくコンピューターグラフィックスを中心に教えているのかな?という感じはするのですが
実際のところCGデザイナーの育成なのか、建築設計、店舗デザイン、インテリアデザインなどの
建築系デザイナー、設計士を育成しているのか、学科名だけを見るとわかりにくい。


本当はどちらも対応できる人材を育成する学科なのです。
ですから教える側も、私のような建築設計をやってる講師からCGデザイナー、グラフィックデザイナーや
カラーリストなど多岐に渡る講師が在職しています。



ARCHI CADという建築系3次元ソフトを使って勉強をしていくのですが、
私の授業は上の写真のようにそのソフトを使い3次元のカレドスコープ(万華鏡)を作って
色彩や空間デザインの勉強をしたり、パスタを使って建築の外皮をイメージするなど
建築に興味を持つことからスタートしていきます。


このようにグループで光と影を意識した連続空間の勉強なんかもします。
楽しそうじゃないですかね?

休日を利用して私の事務所で設計監理している現場の見学も行います。
写真は「版築」と呼ばれる古代から伝わる土壁の技法を使った住宅「櫻山居」の
見学の様子。建築で不可欠な施工の学習もやってますよ。
模型制作の授業もあります。学生達が作ってくれた現在工事中のリノベーション住宅の模型。
検討用CGはこの学科を卒業した学生(当事務所のスタッフ)の作品。
建築を理解しているのでCGパースにリアルさがあります。
 
インテリアパースもなんなくこなします。この「櫻山居」の模型も学生の作品。
つまり幅広い知識と3D技術、そして「柔らかい頭脳」を持ち合わせた建築に携わる
若い技術者の育成を目指しているのです。
わからない学科と思われている諸氏、ご理解いただけたでしょうか?
また近いうちに第2弾を予定しております。

















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