2010年10月23日土曜日

海に背を向ける家




7月に初めてお会いして、ヒアリングを続けていた神戸の山手M邸。

夏の暑い日、汗だくになりながら坂道の日影を探しながら上った日が
遥か昔に思えました。

プレゼンギリギリの昨夜まで、学生達が模型作りを手伝ってくれて
今日、正式に設計を進めていくという事で承認をいただきました。

平成24年1月竣工予定の混構造3階建てです。

この計画は神戸の山手だからといって、何がなんでも海側に建物を開くのではなく
あえて海に背を向け、内部空間をいかに豊かに表現出来るかに知恵を絞っています。

空間が幾層にも重なり合い、フロアレベルの変化が空間に新しい視点を作り出す。
住い手はその質の変化と光、空気の動きを楽しみながら生活するのです。

そしてご夫婦とも「美食家」。
仕事もそうですが、これから一緒に色々な「食の冒険」も出来そうで
私はそれも大いに楽しみにしています。


建物が街並みから飛出しないことが条件です。

「櫻山居」が11月初旬に引渡しになり、
お住いの阪神間から瀬戸内市牛窓へ移転されるのですが
今度は神戸市で新しい建物を作ることになりました。

よくよく考えてみると、この仕事を始めてからずっと仕事が切れないで、
神戸の街とつながっています。

継続して仕事を依頼してくださるクライアントの皆様、本当に感謝しております。

これからも宜しくお願い致します。






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