2010年10月17日日曜日

宝物その2




牛窓「櫻山居」では一通りの工事が終了し、施主による居室の塗装工事が始まった。

元々は工務店にて施工する予定の工事だったのだが、
自分達の住いを自分達の手で少しでも完成させたいという施主の思いと、
また床を「エゴマ油」、壁面を「Farrow&Ball」社の水性ペイントで仕上たいということもあって
個室部分の施工作業を自らされることになった。

今日はその作業様子を拝見に伺った。

「櫻山居」に伺うと、Kさん親子でひたすらペイント作業をされていた。
とてもきつい作業だけど、楽しくやってますと答えられるお二人。
コツを覚えてスピードアップ出来るようになったそうだが、
養生テープをきちんと貼っていくことが一番しんどかったらしい。
やはり大変な作業だと思います。
2階個室部分をペイントされるKさん。
このブルーは自分の部屋にどうしても使いたかったそうだ。

この1年近く牛窓へ通っていたが、「櫻山居」に隣接するオリーブ園の中に入る余裕もなかった。
Kさんからオリーブ園にある展望台から、一度敷地を見て欲しいと言われていたので
今回、丘の頂上にある展望台へ上ってみた。
遠くに小豆島、隣接する前島、そして牛窓の町並み。
木立の間、中央辺りの広くなっている場所が「櫻山居」
俯瞰してみると、いやー!実にすばらしいロケーションです。

凄いなあと思ったのは隣接するオリーブ畑が、すべて「櫻山居」の敷地に見えること。
とてつもなく広い敷地に建っているように見えるのです。
展望台から眺める人は随分広い敷地に建つ家だと思いますよKさん!

そしてこの「櫻山居」の宝物2つ目は「夕陽」
牛窓は「日本の夕陽百選」に選ばれるほど美しい夕陽が見られるのですが、
昨日も半端ではない美しい夕焼けを見ることができました。
先日の宝物のブログや写真を見た、学生たちがその光景を自分の目で確かめたいと
「櫻山居」へ同行していたのですが、夕刻、昼間晴れていた空がだんだんと曇り空になり、
今日は夕陽を見るの無理かなあと、学生達内心ちょっとがっかりしていました。
しかし、自然の神様は演出が憎いですねえ!
これから美しいショウが始まるなんて思いもよりませんでした
東の空の雲も茜色に染まり始めました。玄関アプローチも赤く輝きだします。

徐々に薄いオレンジ色から濃いオレンジ色へ空が変化していきます。
黒色のサッシも染まってブロンズ色に見えます。
その場にいた全員が呆気にとられこのショウを眺めていました。
暮れなずむ「櫻山居」。徐々にフィナーレと向かっていきます。


この間、時間にして40分ほど。そして日々違う夕景を見ることができる牛窓。
この夕陽を見ながら、お母様からこの場所を選んで良かった、
そして「スタジオクランツォ」に設計してもらって、
本当に良かったと、嬉しいお言葉を頂きました。
まだまだ宝物がいっぱいある「櫻山居」です。近々またご紹介します。














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