2010年9月28日火曜日

食のつながり



先の週末、遅くなった夏休みを東京で過ごした。

というのも、日本で一番予約が取れないと巷で言われる
港区白金台の三ツ星フレンチ「カンテサンス」のランチ席が確保できたから。
朝の新幹線に乗り、品川駅からそのままお店へ直行!

この店のシェフソムリエをしている市村さんは大阪のフレンチ「ベガス」時代からの知り合い。
関西人らしいとてもアットホームで気さくな人柄だ。

「カンテサンス」のことはあまりにも有名だから、あえて内容は書きませんが、
確かに岸田シェフの魚、肉の火入れはすごいなあの一言。

この人ホンマに天才やわ!

特に美味しいなあと感じたのは大阪るり渓の牧場から毎朝空輸するというヤギのミルクで作るババロア。
主役は南フランスのオリーブオイルとブルターニュの塩なんだけど、このババロアがあるからこそ
成立している料理だと思う。
撮影禁止なのでお店、料理の写真はありません。食べログでも見てください。

もう一つ、料理ではなくカトラリー。席に着いたときから気になっていた。
ポルトガルのCutipolというブランドだったと思いますが、間違ってたら市村さんごめんなさい。
岸田シェフ自ら選んだものだそうですが、非常にシンプル(どちらかというとシンプル過ぎるかも)なんだけど
妙に存在感があります。

食後、市村さんから「夜は嘉瑞のお鮨ですか?」と聞かれ、いえいえ明日のお昼に食べに行きますよと
返事したら、「えっシェフと僕も明日行くんですよ。」とちょっと驚いた様子。
最近東京のお鮨あちこち食べたけれど、「嘉瑞」はやっぱり美味しいという。
それで岸田シェフと食べに行くことになったそうだ。それも同じ日の同じ時刻に!

「じゃあまた明日!」とカンテサンスを後にしたが、初めてお会いしたシェフにも妙な親近感を覚えた。

嘉瑞つながりかな?

翌日上野毛駅からぶらりぶらりしながら「嘉瑞」へ。
僕達が少し早く着いたので、ちょっと肴を用意してもらい、久しぶりに話を伺う。

大将「堀内さん」の魚に対するこだわり本当に半端ではない。
とにかく美味しい最高の魚を手に入れ、最高の状態で握る。
このことだけに徹している。
ここのお鮨は本当に余韻があります。

赤身と中トロ、160キロほどのマグロらしいけど大将はもっと小ぶりのマグロが好きらしい。
ふあふあ煮穴子と干瓢と穴子の海苔巻き。
どれを食べても美味しいの一言。
大将の手元を凝視する岸田シェフの真剣な横顔が忘れられません。
シェフもいい魚があると日本中何処へでも漁師さんのところへ出向くそうですが、
そんなフレンチシェフはめずらしいと大将の堀内さんが褒めてました。
今度は11月に来て欲しいと大将からリクエスト。
なんでも「化け物」みたいないい魚が入ってくるらしい。


色々な「つながり」でたくさんの方と知り合いになれ感謝です。

人との出会いは本当に大事にしなければ。

とても充実した最高の休暇でした。






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