2010年9月20日月曜日

渦森台の家


神戸の山手「渦森台」で進めている集合住宅のリノベーション工事。
今まであまり内容を書き留めていませんでした。

特別理由がある訳ではなく、絵になり難い仕事が主体だったからです。
基本的には「自然素材を出来るだけ使った住いにしたい」と言うのが施主の希望で、
それを忠実に守るべく仕事を進めています。

以前にもブログに書きましたが、天井、壁の漆喰左官仕上げと、植物油(今回は煮亜麻仁油)を使った
オイルフィニッシュ仕上げが中心です。
木製建具の開口部は全てフロストガラスを使っています。
壁紙を一部使うのですが、それもビニールクロスではなく、紙クロスを使用しています。

ですから、工事中の室内にいてもあまり、嫌な匂い(接着剤や化学製品の匂い)を感じません。
私だけかも知れませんが、なんだかとても健康的な住いの匂いがします。


施工中の住い近くから見える神戸港の風景。夜景がことのほか素晴らしい!

ウォールナットのバー材を使ったスクリーン。もちろんオイルフィニッシュ仕上げになります。
壁、天井は漆喰仕上げ。豊後塩焼き灰しっくいの真白壁(株丸京製)という材料を使ってます。

南側の連続した開口部は米杉を使った内障子が並びます。現在建具調整中です。
これも全て煮亜麻仁油の拭取り仕上げです。
養生しているので見えませんが、床材も全て楢とウォールナットの無垢材です。
当然オイルフィニッシュ仕上げです。
正面連窓の足元には桐材のベンチが納められます。


もう間もなくこの「渦森台の家」も完成します。







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