2010年8月9日月曜日

版築施工





8月5日、牛窓の現場では、特別にお願いした森材木店での焼杉実演見学と、
版築施工が始まり施主のKさんご家族、スタジオクランツォ、
版築を手伝う学生など大人数になりました。

学生達は版築を手伝う合間、近くの犬島アートプロジェクト見学をしてもらうことにしました。
焼杉、犬島の様子は近々スタッフブログで誰か書いてくれると思います。

さて、版築ですが、左写真の中央部分を施工します。
中央の柱に挟まれた部分にはガラスのスリットが入り、
その室内側には薪ストーブが置かれることなっています。

版築は高さ2メートルまで積み上げ、その上はハイサイド窓になります。
右は版築を積み上げる順番を書いたもの。
積み上げる途中にワラスサ、鉄粉、土の比率を変えたものなどを挟みます。


本日施工範囲まで型枠を作っていただきました。
施工前にみんなに段取りを説明しています。
版築の施工指導は倉敷の古民家再生工房の仕事をよくされている
左官職人さんにお願いしました。
とても暑い日でしたので、休憩を多めに取るようお願いして作業スタートです。

間に挟むワラスサと幾種類かの突き棒も作っていただきました。
左官の親方と私で、版築に使う土の湿り具合を確かめながらの作業です。
篩いにかけた敷地内の赤土、真砂土、石灰を加え充分に攪拌したあと、適度のニガリを加えます。

1層目から3層目までは三和土(タタキ)の配合で仕上げます。
三和土とは土、石灰、ニガリを混ぜたもものですが、牛窓で一般的に行われている
配合で混ぜていただきました。
本日は1段目から60cm積み上げて終了。
少し時間をおいて、第2回目の作業を行いますが、
完成するまでには相当時間がかかると思います。
学生達は版築の実作業、焼杉の制作実演見学、犬島プロジェクトの見学など
非常に充実した一日ではなかったかと思います。
住宅の工事現場を真剣に見学したのも、初めての経験ではなかったかと思いますが
出来ればよい刺激を受けて、未来につなげて欲しいと思います。




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