2010年7月20日火曜日

風景に馴染む




牛窓の「焼杉の家」では、今日「森材木店」さんから焼杉の材料が一部搬入され、
いよいよ壁の施工が始まりました。

防湿シートと焼杉の間に空気の流れを作るため、一定間隔で切り欠きをした
同縁が固定されています。

東側の主寝室北角からスタートしていきます。
現場は蝉しぐれですごいことになってます。
夏の朝は目覚ましなしでOKですね!Kさん。

焼杉の出隅は傷みやすいので、押さえ用の面木で処理しています。
横手方向は板同士が突き付けなので、目板でジョイントを塞いでいく予定です。
牛窓周辺ではこの方法がよく使われているそうで、地元の慣習に従うことにしました。

出隅の処理、大工さんも焼杉は慣れているので仕事がスムーズです。

近畿、中国地方では、岡山県と滋賀県が手焼きの杉板をよく使うそうです。
そういえばスタッフのTさんのお父さんも、滋賀県で大工の棟梁をなさってますが
焼杉はよく使うと言われているそうです。

不思議なもので、岡山県では海岸近くは焼杉をよく使うそうですが、
内陸部ではあまり使わないそうです。やはり塩害を考えてのことでしょうか。

先日大阪から電車で牛窓へ向かったのですが、1つとても気になることがありました。
それはどんなに周辺に田や畑、林、森などがあっても、住宅はハウスメーカーの
建物が多くて、残念ながら素のままというか、その土地らしさを感じませんでした。

ハウスメーカーの商品が悪いと言うのではないのですが、大都市も自然が豊かな
土地も同じ住いのデザインであることに違和感を覚えます。
もっとその土地固有の風景があっていいのではないでしょうか。











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