2010年7月11日日曜日

ダ・ウーゴ




都島本通りに所用があったので、久しぶりに近くにある
イタリア家庭料理の店「ダ・ウーゴ」を覗いてみた。

この2~3年お邪魔していなかったのだが、店主の清水さんには
色々とお世話になった。かれこれ15年程の付き合いになるだろうか。

スタジオクランツォ「堂島スタジオ」オープニングパーティーの料理は
彼に用意してもらったし、住宅、店舗系の竣工写真の撮影は
紹介してもらった建築写真家の福澤君にずっとお願いしてるし。。。
料理業界の裏話など貴重な情報を提供していただいてる。

5月の終わりに開店9周年の案内をいただいていたのだが
この店もオープンしてそんなに経つんだな。どおりで随分と味が出てきた。
都島の交差点から1本東に入った小さな通りにあるのだが
まったく変らない佇まい。
イタリアの庶民の味を食べたくなったらこの店に伺う事が多かった。
最近は何かと忙しくて都島まで足を伸ばせずにいた。
トリッパ(牛の胃袋のトマト煮込み)を食べながら、
彼のイタリア料理と僕の店舗デザインのコラボ話など、いつ実現するかも
わからない話に時間を忘れて話し込んでました。
本当に久しぶりだったのに、先週も食べに来たかのような間合いで
話がはずんだ。
お互いの近況報告をしなくても顔を見れば
それぞれの歩んできた道がわかるのかも知れない。
カウンターに座って厨房の排気ファンを見た時思わずハッとした。
火元上の排気フードが驚くほどピカピカなのだ。
9年間、毎日油煙を吸い上げているはずなのに、油汚れがまったくない。
火口前の白いタイルも本当に綺麗なまま。
店を手伝う若い男の子が毎日、一生懸命磨いているのだ。
そんな指導をしている清水さんの料理に対する姿勢に最敬礼をしてしまった。
この子も必ずいい料理人に育って行くだろうなと実感した。
そして自分はスタッフを一人前の専門家に本当に育てているのだろうかと
反省した夜でもあった。

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