故郷 長崎を離れて40年程経ちますが、
時々、どうしても食べたくなるのが「ちゃんぽん」と「皿うどん」
大阪でも中華料理店でメニューに載せているいる店を見かけますが、
僕がランチでよく利用するのは「中央軒」、社長は長崎の人らしい。
長崎人は皿うどんを食べる時に、必ずと言っていいほどソースをかけます。
皿うどんにウスターソース、これは定番です。
ですから、大阪のお店でメニューに皿うどんがあって、ソースがなかったら
これは本物ではありません!
左はソースがかかってない状態、右はたっぷりソースがかけられた皿うどん。
これが美味しい本物です!。関西人の口に合うかどうかはわかりませんが。。
本当はもっと色々な具がのってるハズなんだけど、ここ1年くらい量は変らないけど
具材の種類が減ったような気がします。
ピンク色のはんぺんのような蒲鉾が大好きです。
ほら、酢、ラー油などと一緒にソースと書かれた瓶があるでしょ!
長崎では「皿うどん」は、家に人が集まる時に振る舞うことが多いのです。
家ではあんまり作りません。すごい量になるからです。
長崎の方言で「おもやい」と言う言葉がありますが、
一つのものをみんなで一緒に使ったり、食べたりする時に使います。
卓袱料理(和、洋、中が一緒になった料理を、円卓を囲み上座、下座の区別無く
武士も庶民も外人もみな平等に食べる、鎖国時代からの郷土料理)もその一つかも知れません。
「皿うどん」は恰好の「おもやい料理」なのです。
学生時代、帰省している間、誰か来ると母が「皿うどんば取りましょかね」と言って
よく近所の食堂に注文してました。
そんな場合、たいてい幼馴染の店だったりするので、出前を幼馴染が運んできたりして
昔話で盛り上がることもよくありました。
直径50cmはあろうかという大皿に、てんこ盛りの皿うどんがのっています。
そして、そこには必ず携帯パックに入ったソースが付いてきます。
今はもう両親も亡くなってしまい、そんな皿うどんを食べる機会は無くなってしまいました。
大阪にいて、長崎の空気をどうしても吸いたくなる時、
ソースたっぷりの皿うどんが恋しくなるのです。
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