2010年6月16日水曜日

皿うどん



故郷 長崎を離れて40年程経ちますが、
時々、どうしても食べたくなるのが「ちゃんぽん」と「皿うどん」

大阪でも中華料理店でメニューに載せているいる店を見かけますが、
僕がランチでよく利用するのは「中央軒」、社長は長崎の人らしい。

長崎人は皿うどんを食べる時に、必ずと言っていいほどソースをかけます。
皿うどんにウスターソース、これは定番です。
ですから、大阪のお店でメニューに皿うどんがあって、ソースがなかったら
これは本物ではありません!

左はソースがかかってない状態、右はたっぷりソースがかけられた皿うどん。
これが美味しい本物です!。関西人の口に合うかどうかはわかりませんが。。
本当はもっと色々な具がのってるハズなんだけど、ここ1年くらい量は変らないけど
具材の種類が減ったような気がします。
ピンク色のはんぺんのような蒲鉾が大好きです。
ほら、酢、ラー油などと一緒にソースと書かれた瓶があるでしょ!


長崎では「皿うどん」は、家に人が集まる時に振る舞うことが多いのです。
家ではあんまり作りません。すごい量になるからです。

長崎の方言で「おもやい」と言う言葉がありますが、
一つのものをみんなで一緒に使ったり、食べたりする時に使います。
卓袱料理(和、洋、中が一緒になった料理を、円卓を囲み上座、下座の区別無く
武士も庶民も外人もみな平等に食べる、鎖国時代からの郷土料理)もその一つかも知れません。
「皿うどん」は恰好の「おもやい料理」なのです。

学生時代、帰省している間、誰か来ると母が「皿うどんば取りましょかね」と言って
よく近所の食堂に注文してました。
そんな場合、たいてい幼馴染の店だったりするので、出前を幼馴染が運んできたりして
昔話で盛り上がることもよくありました。

直径50cmはあろうかという大皿に、てんこ盛りの皿うどんがのっています。
そして、そこには必ず携帯パックに入ったソースが付いてきます。

今はもう両親も亡くなってしまい、そんな皿うどんを食べる機会は無くなってしまいました。

大阪にいて、長崎の空気をどうしても吸いたくなる時、
ソースたっぷりの皿うどんが恋しくなるのです。

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