2010年5月5日水曜日

高雄山 神護寺


ゴールデンウィークの合間の昨日、
混雑した京都から周山街道(国道162号線)へ車を走らせ高尾へ向かった。
神護寺周辺散策とその近くの清滝川でランチをしながら、マイナスイオンを
たくさん浴びてリフレッシュしようというのが目的だ。

清滝川を見ながら、たくさんのモミジの古木に囲まれた道を参道へ向かう。
参道入口には毎年虫払いを兼ねた恒例の神護寺宝物展のポスターがかけてある。

神護寺は和気清麻呂が延暦年間(782~806年)に建立した愛宕五坊の一つ
高雄山寺が前身だそうだが、809年に弘法大師(空海)が入山、以後14年間住持され
真言宗立教の基礎を築かれたところで、同師を初代としている由緒ある寺である。


この寺、長い階段の参道が有名だが、日ごろ運動不足の軟弱な身体には本当にキツイ!
昔の人はお経を唱えながら一心不乱に上ったのだろうか。
ゼーゼー言いながらやっと楼門が見える直線階段にたどり着く。
その間、上手い具合にところどころ茶店があり、ちょっと休もうかと気持ちが萎える。
いやいやここで休んだらアカン、我慢して楼門まで一気に行こうと足を運ぶ。
ずいぶんと多くの人が歩いたんだろう、階段の踏石もツルツルで丸みがあり黒光りしている。


やっと楼門が見えた。
ここは紅葉の時は本当に美しいんだろうなあと思わせるもみじが両側から迫り出す。
楼門の仁王像。
幼い頃、故郷の長崎諏訪神社の仁王像が怖くて山門を
通り抜けるのが嫌で嫌でしょうがなかったけれど
ここは優しい顔をしているように見える。
地垂木、飛えん垂木、雲肘木や蟇股(かえるまた)が美しい楼門
素朴な石組みとサクランボのように伸びた八重桜の花びら

毘沙門堂から金堂を見上げる。


毘沙門堂にはモミジをあしらったデザインがあちこちにあり目を引く。

国宝 絹本着色 伝源頼朝 像 金堂には模写が置いてあるが
縦約1.4m横約1.1mほどあり、想像してたものより大きいと感じた。
ほぼ実物大らしい。本物は京都国立博物館にあるそうだが。


左が 伝平重盛 像、右が 伝藤原光能 像 この3つを合わせて
神護寺三像というそうだが、十二世紀末頃藤原隆信が描いたと言われるが
正確なことはわかっていない。肖像画のモデルも作者も
正確にわかっていないため「伝」という言葉がついているらしい。
その後、西明寺まで足を伸ばそうかと思案したが、なんだかお腹も空き始め
汗を掻きながら上ってきたおかげで喉も渇いた。
やっぱりここらでランチタイムかな。
歴史散策も食欲には勝てない情けない私達であった。




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