古い映画で恐縮だが、監督ロバート・レッドフォード、主演ブラッド・ピットで
「リバー・ランズ・スルー・イット」(A River Runs Through It)という映画が
1992年上映されたことを覚えている方がいらっしゃるだろうか?
第65回アカデミー賞で撮影賞を受賞した作品なのだが。
合衆国モンタナ州の雄大な自然とフライフィッシングの美しい描写が印象に
残る作品で主演のブラッド・ピットは若手俳優の地位を確立した作品でもある。
日本でフライフィッシングというマイナーなスポーツフィッシングがやっと
若い女性を中心に日の目を見たという映画でもあります。
で、タイトルの西洋毛鉤釣師ですが、このフライという毛鉤(疑似餌)を使い
山奥の渓流で鱒科の魚を釣る人のことなのですが、実は私このフライフィッシング歴
30年という大ベテランなのです。
もともと金沢に住んでいた頃、覚えた趣味なのですがこれだけは飽きずにやってます。
デザイナーやカメラマンなど業界人の趣味の人結構います。
CMなどで釣りのシーンが出てくるものはたいていこの釣りが好きな人がボスのはずです。
昔、建築家でこの釣りが大好きな人がいて自分で釣具メーカーを作った人がいました。
釣りしてる時って本当に頭から雑念を抜き去ることが出来るんですよ。
それで充分ストレス解消になるし、マイナスイオンやフィトンチッドがいっぱい。
健康的です。
基本的にフライフッシャーは疑似餌を自分で作ります。
下の写真がその道具の一部なのですが、疑似餌は鶏の胸の部分の羽を使い
蜻蛉(かげろう)などの幼虫や成虫を模して作ります。
本当は釣りに行く川の水生昆虫を調べ、その虫(蜻蛉など)に近い毛鉤を作るのですが、
最近は色々パターンを作るのが面倒くさいし、30年この釣りをしてきたので、
日本の川は1種類の毛鉤があれば充分釣れる!?という「ぐうたらな」持論を言い訳に
同じもの4~5個作って(それ以上は正直作る気力がもうない)水の綺麗な 滋賀、福井、
金沢辺りの渓流へ出掛けます。
これがタイイングキットと呼ばれる毛鉤を作る道具と材料(マテリアル)です。
本当はもっと種類があるのですが、ベテランはこれで充分なのです!?。
毛鉤に使う針とニワトリの胸の羽。針は長さが1センチ程度。鶏羽は大きい方が
虫のシッポに小さい方は羽の代わりに使います。作り方は辛気臭いので
書きませんが、地道な作業です。
葉っぱの上に置いてある毛鉤なんとなく虫ぽく見えませんかね?
これで渓流のイワナ、ヤマメ、アマゴ、ニジマスを釣ります。
最近は週末に仕事がきちんと完了しないものだから、なかなか行けません。
山へ行くと色々な動物と遭遇します。狐、狸、鹿、猿、カモシカなど。。
熊には会いたくないですが、彼らの生活域に僕らが入り込んでるので
出来るだけ刺激しないようにしています。
シーズン(日本の河川は魚を保護するため、だいたい3月から9月までしか
釣りはしてはいけないことになってます。)が始まりましたので、
近々どこか渓流へ出掛け、この毛鉤で魚が釣れるところをご覧にいれる予定です。
乞うご期待!
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