事務所のライヴラリーには何冊かの写真集があるが、その中でも
すごく気に入ってる本が下の3冊。
見えにくいが一番下は1930年代の変り行くニューヨークを撮影した
女流写真家べレニス・アボットの本。
その上が「ケーススタディハウス」を中心に撮影した建築写真家
ジュリアス・シャルマンの本。
そして1980年代のアフリカ・サハラ砂漠の南「サヘル」の飢饉を撮影した
ブラジルの写真家セバスチャン・サルガドの本
アボットはパリで写真家「マン・レイ」のアシスタントになり写真を学び
ニューヨークに戻り、高層ビルが立ち並び古い町並が壊されていく
都市の変化に驚愕し、街の写真を撮り続けること決意します。
アメリカの地方の写真をダイジェストにしたものですが、当時のニューヨークの様子が
リアルに伝わってきます。
どこかで見たことのあるような建築写真がちりばめられています。
ロス郊外の住宅地で友人たちとイームズやノイトラの建物を探しまくったことを思い出します。
ロス郊外の住宅地で友人たちとイームズやノイトラの建物を探しまくったことを思い出します。
そしてセバスチャン・サルガド。昨年秋、東京で「アフリカ」と題する写真展が
開かれていたようですが、残念ながら行くチャンスを逃してしまいました。
NHKの新日曜美術館で特集も組んでました。
彼の写真は本当に怖いです。そこにありのままの真実があり、それを
至近距離で撮影しています。偶然のシャッターチャンスではなく、
何ヶ月も難民と共に生活をし、家族のような距離を作って初めて可能になる
ショットだと思います。ショッキングな写真の連続で、でもそこから目を背けることが
出来ない写真なのです。彼の写真は見るだけで震え、涙が溢れます。
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