2009年9月22日火曜日

北国街道 木之本(町並み編)



昨日、所用があり滋賀県の北部木之本町へ出掛けた。
連休中ということで車で行くには相当な時間がかかるだろうなと
予測はしていたのだが、たっぷり4時間程かかってしまった。

木之本は20年程前、この町の東を流れる高時川上流へ
フライフィッシングという渓流釣りにきて以来で、
正直その当時は釣りの事しか頭になく、町は通り過ぎるばかりで
町並みの風情などほとんど記憶にない。

今回は釣りに来た訳ではないので、あらためてゆっくりと
古い町並みを眺める機会を得た。
この辺りは「北国街道 木之本宿」の街道筋。
古くから造り酒屋や醤油醸造が盛んなようで
今でもそんな建物が現役で頑張っている。
   
懐かしい赤いポストが傍にある建物は「山路酒造」さん。
軒先には杉玉が下がっている。470年くらい前から酒造りをしている
日本で5番目に古い酒造屋さんだそうです。
  
このあたりの「うだつ」はとても直線的で特徴があるなあと上を見ながら歩いていると
すごい看板がぶら下がっている商家を発見した。
  
古い薬屋さんの玄関先にずらりと並んだ看板は趣があり、ある意味迫力があります。
この薬飲んだら病気もすぐに治りそうな気がします。中には「浅田飴」や「中将湯」
などの看板もあります。
  
色鮮やかだった頃は「錦絵」のようで美しかったのではないでしょうか?
僕が子供の頃によく見かけた長崎の「おくんち」に来る見世物小屋の
看板絵みたいな少し「おどろおどろしい」雰囲気がちょっとノスタルジックで
懐かしい(いつの頃の話!?)感じがします。

こちらは清酒七本槍で有名な「富田酒造」さん。店の横には看板が立っていて
この家の歴史が書かれています。やはり450年程前からお酒を造っていたようです。
年間250石しか生産していないので、一番美味しい吟醸酒はほとんど地元だけで
消費されてしまうそうです。酒蔵の見学をお願いしてみたのですが、残念ながら
見学会等はしていないとのことでした。この母屋は1744年に完成したらしい。
15代目の若い当主は大阪の「Graf」などで新酒会などを開いているようです。
  
横丁の奥まで続く酒蔵。店内のでディスプレイスペースにあった
ガラス絵らしきロゴ。味があります。
    

富田酒造からほど近い造り醤油屋さんの建物の前に面白い張り紙があった。
思わず口元が緩んでしまいシャッターを押してしまった。

他にも面白いものが色々あり、僕的にはもう一度来たいと思う。

帰り道高速を使わず、さざなみ街道という琵琶湖沿岸を通る道を
大津まで走行したのだが、湖北地方はまだまだ自然に恵まれ
美しい風景や動植物の宝庫で、これからも時々訪れることになりそうだ。



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