好きな画家が何人かいます。
熊谷守一さん、片岡球子さん、田中一村さん、そして熊田千佳慕さん。
それぞれの画家が描いた絵もとても好きなのですが、
それ以上に惚れていたのがその生き方であり人柄です。
みなさん独自の眼差しを持っていらして、個性的であり、
頑固で信念を貫いた人たちです。
生きていくことが苦しくてくじけそうな時、彼らの生き様を知るたびに
自分の思いの軽さや弱さを反省させられ、よしもう一度頑張ろうと何度も思いました。
昨日、その中のお一人「熊田千佳慕」さんが亡くなられました。享年98歳でした。
熊田さんを知ったのは10年ほど前の事でNHKの日曜美術館だったと思います。
日本の「プチファーブル」といわれライフワークの絵本「ファーブル昆虫記の虫たち」を
描きつづけられていました。
草原に腹ばいになり虫の目線になって観察されるその姿に感動したのです。
88歳になってそんなことが出来る純粋さや、虫たちを見つめる瞳が
きらきら輝いていて人にも虫にも優しい目をされているのです。
虫たちと友達でいないととうてい出来ない、本当に子供のような
純真無垢の美しい眼をされてました。
今夜はあらためて絵本「ファーブル昆虫記の虫たち」を読み直そうと思います。
本の中にちりばめられた珠玉の言葉が心に残ります。
小学館から「ファーブル昆虫記の虫たち」1~5(1巻1995円)が発売されています。
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