2009年7月18日土曜日

紫野和久傳 室町店

祇園祭が始まるこの季節になると、京都の「和久傳」におもたせを
買い求めに行くのが毎年僕の恒例行事になっている。

蒸し暑い京都の夏、祇園囃子が聞こえてくる中、阪急烏丸駅から
堺町通りを10分程上ルと弁柄色の大暖簾が見えてくる。
ここが「室町和久傳」。本店は紫野(大徳寺)にあるが、さすがにそこまで出向くのは
しんどいのでいつもこの店を利用している。

        
今日は事務所スタッフのおやつ用に「西湖」を買った。この和菓子は蓮根から採取した
でんぷんと和三盆を材料にしたお菓子で、夏少し冷やして食べるととても美味しい。
洋菓子にはない優しい味がする。
京都は祇園祭の宵山で疫病の厄除けとして配られる粽(ちまき)が有名だが、
笹に包んだこの菓子も無病息災を願う気持ちが込められているという。

    
 タイのセラドン焼きの皿に載せた西湖。     中身はこんな具合で、つるっと喉を通り過ぎる。
                             そしてほのかに和三盆の余韻が口の中に広がる。

 
堺町通りの由来は戦国時代に京の町が衰退していた頃、ここら辺りが京の町と田畑の
境界であったこととされている。
しかし現在は観光客でごった返す「イノダ珈琲」や「キンシ正宗」の看板が目を引く
イタリア料理屋、京都ではよく見かける町家をリノベーションした建物などが
あちらこちらに存在し、あまり静かな通りではなさそうだ。
  

   
 錦市場とも交差し、そのすぐ傍には「錦湯」という銭湯もあります。

 
 和久傳近くの足袋屋さんとその向かいにある蕎麦屋の勝手口に掛けられた
 縄のれん。この暖簾の醸し出す雰囲気が個人的には好きです。

 ゆっくり歩くと路地には料理屋やイタリアンレストラン、ビストロなど
 数え切れないくらいありますが、僕はいつも「和久傳」を目指して
 まっしぐらです。
 何故って?結構烏丸駅から歩くのですが、お店に出掛ける時間が
 どうしてもお昼前後になってしまいその時間、日影があまりないんですよ、
 この通り。汗だくになるんです。だから早くお店に着きたい一心なんです。
 帰りは帰りで荷物が重たいもので早く帰りたいし。。

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