僕の好きな料理人の一人、西天満「松弥」の中井さんから「この日に来て下さい」と
日時を指定されて食事のお誘いをいただいた。ただし、4名でという条件付きで!
平日の夜ではあったけど、なんとか友人達を誘い集め伺った。
何故4名かというと、この人数であれば他の予約をお断りし、
料理に集中すること出来るのだそうだ。
まったく商売にならないだろうに、いつもそんな調子でお店を開いておられる。
それで「今日はどうしても食べて欲しい蟹があるから、自分なりのやり方で
提供します」と言われた。
何年も技を極めるためにお店を開かず、能勢の山里に篭って切磋琢磨した人の
料理だもの美味しくないわけがない。
蟹みそ、殻、身などでダシを取った濃厚なつけ汁。
ちょっと飲んでみると旨みが凝縮した味、美味しい!
そこに中井さんがご自分でしゃぶらせた蟹の身を受け取り、
箸で削ぎ取りってつけ汁の中へ入れる。
火が通った部位と生の部位を同時に味わって欲しいための彼の流儀。
つけ汁にくぐらせた蟹肉はとろりとして別格の味、本当に美味しいです。
〆は雑炊ではなくおじや。
先ほどのつけ汁に炊き立てのご飯入れおじやにする。
これは忘れられない味でした。
京都の緒方さんもハンパではない人だけど、
やっぱり中井さんは凄い人だなあ。「惚れてしまいそうです!」
中井さんと調理場、ちらっと写しました。ゴメンナサイ!
デザートは完熟するまで放っておいた柿の果肉をそぎ落とし
栗のアイスクリームにかけたもの。これ凄い味です。
その絶妙な組み合わせに4人ともびっくり!みんなもう一皿食べたかった。
アイス作りは納得がいくものが出来るまで5年かかったそうで、
あるメーカーから商品化しないかと言われたそうですが
丁寧にお断りなさったとか。。。
中井さんから「山口さん、どうせおせち料理食べないんだろうから
うちの店で食べてみる?」とお誘いいただいた。食べてみたいよなあ。
そんな料理また家庭画報みたいな雑誌に掲載されるのかなあ?
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