2011年11月11日金曜日

清々しさ


神戸市北区で工事していた四世代家族の家がほぼ出来上がり、
カメラマンに少しだけ写真を撮っていただきました。
夕景とか玄関周りとかの写真はあらためて撮影してもらいますが、
この日はあまり天気がよくなかったので、影響の少ない部分のみ撮影しました。


歩道の公孫樹の黄葉が建物とよく合いますね。
「四世代家族の家」は和風の家というわけではないのですが
日本的なテイストをふんだんに取り入れてます。
1階リビングの南側コーナーは柱を立てないでペガラスガラスの突合せにしました。
内側には格子戸を入れてプライバシーを確保しています。
保護のために米杉の格子戸は「エゴマ油」の拭取り仕上げにしています。
ナラ無垢材のフローリング、内壁のタモ材のツキ板も「エゴマ油」の拭取り仕上げです。



このリビングに施主様を紹介していただいた「神戸木國堂」さんの家具類がセットされます。

家具が入るとまた違った表情になると思います。

下の写真は2階の個室。
小さな屋根付きの専用バルコニーがあり、ここを通って洗面、トイレなどの水周りへ
最短距離で行くことができます。


厳しい予算の中、事務所としてもコスト管理が大変でしたが
施主、工務店の協力があって、なんとかローコストをクリアし、
事務所として低コスト住宅設計の自信になりました。


これから先、幾つかの設計をスタートしますが、今の世の中みな予算的に厳しい!
でもお施主様は皆さん夢を抱いていらっしゃる。それを裏切らないようにしないと。。。。
「名古屋のOさん、芦屋のTさん」がんばりますよ。

今日も住まいを計画されている新しいご家族が、設計プランと模型の説明をお聞きに
いらっしゃいました。
一緒にお越しいただいた小学生低学年のお嬢様。とても礼儀正しくてびっくりしました。

夜9時過ぎまでお付き合いしていただきましたが、不平も言わずジッとお絵かきをされてました。

帰り際、僕のデスクの上に置いてあった、学生が作ってくれた折り紙のさいころが
気になった様子でしたので、プレゼントするととても嬉しそうに両手で受け取られ
「ありがとうございます」と深々頭を下げられました。
バイオリンやピアノを演奏されるそうですが、彼女のために日当りの良い素敵なレッスン室を
作って差し上げたいと心から思いました。

とても清清しい気分になり、こちらがありがとうございますと頭を下げることになりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿