2011年11月5日土曜日

ファニー・フェイス


数日前、BS(衛星放送)で名作映画「ローマの休日」の制作逸話を
題材にした番組があった。

その内容については非常に興味深い話なのだが、あまりにも深い話なので
また機会を見つけてブログに書くとして、以前から「ローマの休日」のDVDを
買おうと思いながら、見たくなったらレンタルDVDで済ませていた。

その番組を見てDVDがどうしても欲しくなり、近所の「TSUTAYA」へ探しに出かけた。
ラックを探していると格安販売のコーナーにありました!
映画はモノクロだったけれどDVDケースは「総天然色」ぽいカラーです。
総天然色と聞いただけでイメージできる人はそれなりのお歳の方ですね。

なんと3枚買うと¥3000。1枚当たり¥1000。安いのか高いのかわからないけれど、
他に彼女主演の映画「麗しのサブリナ」とジェニファー・ジョーンズ、
ウイリアム・ホールデン主演の映画「慕情」を買いました。なかなかグッドチョイスでしょ?

「慕情」も大好きな映画なのですが、今回はローマとサブリナだけにしておきましょう。
2つの映画ともありえない話なんでしょうけど、当時の映画だからできる御伽噺。
ちょっとだけ夢を見させてくださいよ。

アン王女役の新人ヘップバーンは気品があって本当に美しい!惚れ惚れします。
でも当時は金髪でそれなりの豊満な肉体美を持つのがハリウッド女優と言われた時代、
彼女はファニー・フェイス(変な顔)などと呼ばれたが、
本当は個性的で愛らしい顔のことをいいます。今でも本当に新鮮で魅力的。
そして麗しのサブリナでは艶もでて少し大人の女性になっていく。

しかし、映画に登場するローマの街、

50年経ったいまでも当時とあまり変わらないとういのが凄い!
でも考えてみたら、紀元前とか1000年以上の前の建物が当たり前のように
そこら中にあるのだから、そんな年月小指の先程もないんだろう。

「真実の口」のシーンはあまりにも有名だけれど、あれはグレゴリーペックの
アドリブだったそうだ。オードリーの新鮮な驚きを映像にするため
監督のウィリアム・ワイラーがペックにアドリブを依頼したらしい。

でも、僕も初めてのローマで真実の口に手を入れた時、恐る恐る手を入れながら
すげー腰引けてたもんなあ。なんとなく手を切り落とされそうで。。。。怖かった!

もう止まらなくなって「麗しのサブリナ」まで立て続けに見てしまった。
ニューヨークの大富豪の二人の息子(ハンフリー・ボガードとウイリアム・ホールデン)が
使用人(運転手)の娘サブリナに恋をするラヴコメディ。

どう見たってサブリナと二人の息子役とには相当な歳の差があるだろうに(特にボガードなんか、
皺がたくさんあるぞ。。。)映画ではそのあたりは微塵も感じさせない。
ある意味二人の役柄は強引なのかもしれないけれど、監督ビリーワイルダーの力で
ねじ伏せた感もある。
まあそんな細かいことはどうでもよく、最終的には長男と結ばれヨーロッパへ船出する。
サブリナのドレス姿ウエストがキュッとしまっててカッコイイです。

コートの下にサブリナパンツとシューズといういでたちで、ハンフリー・ボガードの
オフィスへ出かけるシーンがあるのだが、建築的に見るとまったく時代を感じさせない。
特にミッドセンチュリーっぽいインテリア。社長室になぜかキッチンと寝室があるのだが
そのキッチン、現代のそれとまったく変わらない。
電熱器らしきものが天板の下に格納されてて、必要な時に出てくる。。。とてもクールです。
wikipediaより転写
最後にヘップバーンがよく口にしていた言葉書いておきます。


美しい唇のためには、親切な言葉を話すこと。
美しい目のためには、他人の美点を探すこと。
スリムな体型のためには、おなかを空かした人に食物を分け与えること。
美しい髪のためには、一日一度子供の指で梳いてもらうこと。
バランスのためには、決して自分一人で歩くことはないと知って歩くこと。。。。
助けてくれる手が必要ならば、自分の腕の先にその手があることを忘れないように。
年をとれば、あなたは二本の手を持っていることに気づくでしょう。
自分自身を助ける手と、他人を助ける手と。

サム・レヴェンソンの詩集「時の試練をへた人生の知恵」より








0 件のコメント:

コメントを投稿