2011年10月11日火曜日

再び、京料理 緒方へ



8月の終わりに「緒方」へお伺いした際、「KOさん」から「10月の緒方に行かないと
本当の凄さはわからないから予約しておくよ」と言われそれならば是非お願いしますと
申し上げておいたその日がやって来た。

約束の時間に友人の「S君」と伺うと、もう「KO」さんは個室で待っていらっしゃった。
それから「夜な夜な老松町を地回りしているよ!?」と仰る弁護士のN先生とそのワイン友達の方。
唐菜房 大元の「国安シェフ」と錚々たる顔ぶれ。

国安シェフから「お店のこと書いていただいたブログ読みましたよ」と言われ、
「え~っ読んじゃったんですか?」とちょっとドッキリ。何も悪いことなんか書いてないんですが
何だか緊張しますね。

さてさて、本題ですが10月の「緒方」は丹波産松茸を食らう会でもあります。

食前酒を頂いていると、いきなり女将が秋の装いの竹籠に盛られた和紙包みを持参。
「秋の山野辺からお一つずつどうぞ」と手に取るよう促された。

和紙の包みを開いてみると素晴らしい香りと共に揚げたての松茸の天ぷらが。。。
みんな「お~っ!」と言いながらアツアツを口に運ぶ。
それぞれ感嘆の声を上げながら「いきなりカウンターパンチですね!ウンウン同感!」
「やられちゃいましたね!うんやられたね!」。。。。しかし素晴らしく美味しい!

その後、緒方流の料理が次々と出てくるのだが、その献立の組み立てが
ご主人らしい匠さというのか、ワクワクするような趣向だ。

写真の「安曇川産子持ち鮎」の焼き物など、皮のパリパリ感と身と卵の食感に
山椒の仄かな辛味の効いたタレが絶妙で、日本酒がすすむよねえ!
小布施栗のおこわ、名残冬瓜と鮑の汁、穴子の昆布巻き、明石の鰆を芥子と葱醤油で等々、
想像を超える味を堪能させていただいた後、〆はやはり松茸ご飯。

新潟産のコシヒカリの新米を羽釜で炊き上げ、そこにスライスした
生の松茸を贅沢にどっさりと入れ手早く混ぜ合わせる。
松茸を入れたご飯を炊くのではないのですよ!おそらくスライスした松茸を持ってきただけで
この部屋は凄い香りに包まれていると思います。


コシヒカリと松茸と塩だけなのにどうしてこんなに深い味が出せるのでしょうか?
こんな松茸ごはん初めて食べました。本当に素晴らしい!

その後、福井産の新そば、銀杏のクレープなどを頂いてみなさん本当に満足でした。
大元の国安シェフの珍しい中華食材の話も楽しかったですし、
何よりも至福の時間を共有できた喜びが一番でした。
最後に緒方さんを囲って写真を撮ったのですが、家に帰って見てみると、
そのみなさんの顔、「緒方」を堪能した最高の笑顔でした。
そしてお誘い頂いた「KOさん」に感謝!!数日は余韻が続くだろうなあ。

「緒方俊郎」 恐るべき料理人だということを実感した夜でした!

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