2011年1月5日水曜日

そば切り 文目堂






谷町6丁目にあるそば切り文目堂(あやめどう)という店へ伺った。
近所には「蔦屋」というミシュラン1星の蕎麦屋もある。
こちらの文目堂さんも1星だそうだ。

この店に興味があったのは店の構えと内装。
以前は印刷屋さんだったそうだが、なんとなく大正時代の建物を彷彿させる。

外観の構えは夜だったので写真ではわかりにくいこともあり、
掲載しておりませんが店の入口は写真の通り。
最近こんな店構えの蕎麦屋が増えてきた。

日本酒の肴に鴨の炙り、豆腐の味噌漬け、出し巻き、それから莫久来(ばくらい)を頼んでみました。
莫久来とはホヤの塩辛と海鼠腸を混ぜたもの。日本酒好きにはたまらん一品だと思います。
私はせいぜいおちょこで4~5杯が限度なんですが、こんな一品がたまらなく好きです。
豆腐の味噌漬けもどこの蕎麦屋へ行っても品書きにあれば注文します。
濃厚なチーズのようで大好きです。イタリア人やフランス人もおそらく好きになる一品でしょう。





〆の蕎麦の前に必ず注文するのが「そばがき」。塩もしくは山葵とお醤油を少し落として食べると
蕎麦の風味が増して美味い!蕎麦は粗引きです。


さて、肝心の内装 ですが、写真のように、蕎麦屋の風情とは少し異なるが
当時の面影をあまり弄らず雰囲気を残してある。
ここを店として選んだ店主の感覚は尊敬するし、これからどうなっていくのか期待もしている。
谷町や空堀周辺は懐かしい風情を残した店舗が数多く存在している。
感覚的にそのやり方は嫌いではないが、単なるハコとして利用するのではなく
その建物が持つ生活の匂いや痕跡が、新しく利用する業態とマッチングしてくれたらいいと願う。


トイレに鍵はなくこの棒を差し込むことで扉が動かない仕掛けになっている。
肝心の蕎麦ですが、僕はどちらかといえば「たかま」の方が好みかなあ。
機会があれば店主の方と一度お話してみたいと思う夜でした。






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