2010年10月1日金曜日

京橋プライマリーワン



本日は東野田プロジェクトの工程会議です。
建物の正式名称は「京橋プライマリーワン」といいます。

今朝、その会議に出席する前に小浦君が資料を用意してくれてたのですが、
事務所の打合せスペースに美しい光が差し込んでいました。

この時期、太陽が南に傾いてくるので、事務所内に太陽光線が入ってきます。
冬至の頃になると、本棚あたりまで陽がとどきます。
何ともいえない気持ちのよい時間と空間で、事務所の宝物の一つです。

バックの製図ブースは直接外部に面していないのですが、
床の白い大理石に陽が当たり、その反射がバックスペースの天井を照らすので
奥のほうにいてもその日の太陽、光の動きが手に取るようにわかります。


さて、施主様から「京橋プライマリーワン」のイメージCG使用許可がでましたので
今回そのCGを初公開します。

昨年の秋からCGの制作作業を始めていたのですが、
アルミのステンカラー手摺り3種類の微妙な変化を、表現することに苦労して
なかなか納得のいくものが出来ませんでした。スタッフのTさんご苦労様でした。

北側のファサードです。太陽光線の変化、周辺環境の変化によって
ステンカラーは微妙に変化します。
これは農作物が大地に描く畑のパッチワークをイメージし、
奇数、偶数、素数を使って手摺りに表現したものです。
黄色いシンボルツリーは公孫樹ではありません。
「タイワンフウ」という木です。服部緑地にたくさん植えられてます。

建物のコンセプトがあるのですが、長くなるのでまたの機会に公表します。

 
1階エントランス廻りの近景です。玄関扉は以前お話しましたコールテン鋼使ってます。

エントランス周りの夜景。おそらく一般の分譲集合住宅よりも遥かにグレードは高いと思います。
いつもデザインのわがままを許してくださるN社長に心から感謝しています。
このプライマリーシリーズも12作目。すべての建物のデザインを担当していますが、
その間ずっと温かい目で見守っていただいたN社長をはじめ、クライアントの皆様には
言葉もありません。
エントランスホール内部。
北側のアプローチ、エントランスから敷地南側にある植栽を一直線で結び
建物の外部にバニシングポイント(消失点)を作ることで
空間が閉鎖的にならないようにしています。
また折々にこの建物の仕掛けの部分を紹介したいと思います。
CGパース制作 スタジオクランツォ1級建築士事務所

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