2014年10月29日水曜日

仕事を楽しむ



「日々仕事に追われています。」
ここ数年そんなことばかり言っています。

住宅の工事は年内完成予定が4棟ありますが
何とか新居で新年を迎えていただくために奔走しています。
この11月中の工事進捗が勝負どころです。

上棟が一番遅かった「削ぎ取られた風景」は急ピッチで
工事を進めています。
インナーバルコニーには大きなルーフウインドウが4枚設置されており、
隣接する全面ガラスの洗面所と共にとても明るい空間を構成しています。
写真はその天窓からダイニングキッチンに差し込むシャープな光。
一番陽が当たりにくい場所にあるキッチンに、
冬期間穏やかな太陽光と温もりを届けてくれることなるでしょう。














地下1階に下りる階段、玄関ホールには吹き抜け上部に
南北に長い天窓スリットを設置しています。
玄関床から約5mほどの高さに設置された開口部から
こちらも階段上部の壁全体に太陽光線が回り込むように
計画しています。


















一方北区南森町で進めている「扇町公園プライマリーワン」は
最上階の配筋を施工中。施主と共に配筋検査を実施しました。
その場所からは360度近い風景が見渡せます。
因みに写真は大阪駅、グランフロント方向を少しズームして
撮影したもの。
素晴らしい都市の夜景も楽しめるでしょうね。
来月にはモデルルームの設えも検討しなければなりません。




























それから大阪市内で集合住宅を計画されているお施主様が、
インターネット上でスタジオクランツォを探し当てられ
会って話を聞きたいとご連絡を頂き、先日アトリエでお会いしました。














ご縁とは不思議なもので、お話をお聞きしながら色々な事を手繰り寄せていくと
1本の強い糸になるように絡みあっていきます。
お施主様の生まれ育った北陸の古都に、私も8年間暮らしていたことが
お施主様との距離をぐっと近くしたように思います。
11月下旬にはファーストプレゼンを計画していますが、
まわりは集合住宅だらけの土地柄。。。
奇をてらわず、本当に誇れるよい住まいを考えてみたいと思います。

それ以外にもじっくりと計画を進めている「庫裡」や集合住宅、
「京都・伝統的建造物群保存地区」でのプロジェクト、
そしてスタジオクランツォ最大規模のプロジェクトなどが控え、
当分は休む間もありませんが、健康には細心の注意を払い
お客様にはご迷惑のかからぬようにしたいと思います。

それにしても私のアトリエで働きたい人材はいないものか
思案に暮れております。

2014年10月24日金曜日

熊本へ



昨日から表彰式出席のため九州、熊本市へ出かけていました。
熊本市なんて40年以上行ったことがなかった。

会場から見た熊本城。。堂々としてます。














有明海を挟んで長崎とは隣同士の県なのですが、
昔はあまり行き来がなかった。交通の便がとても悪かったのです。
電車でこの隣県に行こうとすると、あいだに佐賀県、福岡県を通過しないといけない。
面白いでしょ?九州の地図を見てもらえばわかりますが、間に海がある。
有明海をフェリーで渡る方法もありましたが、長崎市からフェリーが発着する港に
行くだけでも2時間近く過かって、便利が悪かった。。。。

今は九州新幹線が出来て、随分と早く行けるようになりました。
大阪からでも3時間ちょっと。。。早いなあ。
それに九州新幹線は設備もいいし、車両のデザインもいい。
熊本駅なんかヨーロッパの何処かの現代的なプラットホームに近いもの。














さてその表彰式ですが、なかなか立派な式でした。
式が始まる前にちょっと1枚撮らせて頂きました。
審査委員の先生方も大学で建築史や材料の研究などをされている方が
入っていらっしゃるようで、入賞候補作品はすべて専門家の方々が
漆喰の状態などを現地でチェックされたようです。


















表彰式のあとレセプションパーティがあったのですが、
私はそれを抜け出し、この街の大学に通う唯一の姪と食事を楽しみました。
滅多に会うこともないし、ここは叔父さんがご馳走しなきゃということで
フレンチレストランへ。。




































とても美味しいフレンチでした。
お値段もリーズナブルで。。。とてもよかったですよ。
姪も喜んでくれて、叔父としてはとりあえず合格。。。かな!?

折角熊本へ行ったのだから、色々建築を見てくればよかったのですが
色々と気を揉む仕事がありまして。。。
翌朝早々の新幹線で戻ってきました。

明日は福井県敦賀市で工事中の住宅の施主打合せです。

2014年10月17日金曜日

得意なデザイン



いつの間にか10月も半ば過ぎ、
季節の移り変わりはそれほど感じないものの工事中の現場を見れば、
先日まで大工さんが入って金鎚の音が響いていたのに、
このところ静かに仕上げ工事が急ピッチで進んでいる。

京都、北山の府立大学へ続く欅の並木も少し色付き始めました。
この欅の並木を少し歩いて東へ進むと「新たな京都時間の佇まい」がある。
近くに疎水も流れ、閑静な住宅街の中で作業は進められている。

キッチンパントリー付近から見たダイニングと中庭。
シンプルでモダンな空間を作ろうとしています。
もともと以前デザインした「BW-H」の写真集をご覧になり
新築の設計依頼がありましたが、基本的には「美しく洗練された住まい」を
目指していますので、どこか雰囲気が似ているかも知れません。














建築家「アルヴァロ・シザ」先生がデザイン監修をされている
ポルトガルのタイルメーカーがある。
このメーカーのタイルが好きで、
時々集合住宅のエントランスなどに使用しますが、
今回は外壁タイル、デザイン性の高い中庭タイルなどに使っています。

外壁は日本でいう玄昌石風のタイルだが、凸部分を削り
その部分を磨いて部分的な鏡面仕上げにしているため
独特の表情が現れる。
今日は空に浮かぶ雲が映り込んでいます。


















ポルトガルタイルを使うのはもう1箇所。この中庭です。
壁面と床は600角のタイルで仕上ます。
四角い砂利のところは5mほどの株立ちのアカシデが1本だけ植えられます。
その回りは下草で埋める予定です。
そこから丸い窪みに向かって細い水路を水が流れます。
水路はタイルの下の隠れているため、
地表には目地巾(約10㎜)しか現れません。
丸い窪みは豆玉砂利洗い出しの水盤になります。
夜はライトアップされミニマルな美しい空間になるハズです。
私のイメージでは。。。


















北側にもダイニングに面して小さな庭がありますが、
今日現場でお隣の庭の樹木を見ていて、
とてもしっとりしていて借景に利用できないかなと思いました。
ちょっと考えよう。
照明器具が入りだいぶ雰囲気も出てきましたが
あともう少し、お施主様と最後のデザインのすり合わせが必要です。














カッシーナの家具が入ったらどんな雰囲気なのか
現場に立ってイメージをどんどん膨らませていきます。。。

2014年10月14日火曜日

肥後橋 やま本



大阪を台風が直撃した昨晩、当日キャンセルは迷惑ではないかということで
暴風雨の中、予約していた肥後橋「やま本」に出かけた。

店主も台風だから直前キャンセルも仕方ないと思われていたようですが、
僕らも雨風も思ったほどでもなく、お店に入ってしまえば関係ないし、
そのうち台風も通り過ぎ何とかなるだろうと思って伺いました。

「やま本」はいつも食べに行く、西天満「松弥」の中井さんの後輩にあたり
料理の方向性も似ているのだが、和食のコースもそれほど高くなく
店主と着物姿の女将と二人で切り盛りされている小さな割烹です。


















初めて食べに行った時、お二人が必死になってもてなす姿に感銘を受け、
微力ながら応援したいという気持ちになりました。

お店もまだオープンして半年も経たず、お客様が来られない日もあるようだが
どんな店でもオープン当初はそんなもんでしょう。
けれど、単品を置かずコース1本で勝負する姿が非常に潔い。
尊敬する先輩の近くで店を開きたいという願望があって
西天満で場所を探されたようですが、なかなか無く今の場所に落ち着かれたようです。

昨夜は他に客も無く、ご主人、女将を交え色々な話が出来ました。
話の中身はここでは書けませんが、僕はちょっと感動しました。
出来るだけ料理の写真を掲載しますので、
美味しそうと思われた方、是非予約してあげてください。
お願いします。

蕪と蟹身に秋らしく菊花のあんかけ














のど黒と松茸、秋茄子の椀














烏賊と由良の赤うに














秋の八寸 落ち葉の下に色々な料理が隠れてます。
どんなものが隠れているのかお店で確かめてください。














湖産 子持ち鮎














〆は鳥取の有機米と秋刀魚・松茸の炊き込みご飯














他にも幾品か出されてますが、お店で確かめてください。

お店を出る頃には雨も小降りとなり、
何か暖かいものを心に頂いたような気がします。

僕のお奨めの料理店です。
真摯な気持ちが伝わってきて、とても清清しいです。

詳しくはお店に直接電話してください。

肥後橋 やま本

大阪市西区江戸堀1-18-20
電話 06-6147-8227

どうぞ 宜しくお願いします。

2014年10月9日木曜日

我が家




















とうとう我が家も大規模修繕が始まった。
竣工して丁度13年。

ボチボチそういう時期ですもんね。

この集合住宅、私がデザインしました。
すべての部屋の間取りも基本的には全部一人で考えました。
結構大変だったな。当時は。。。。

販売用パンフレットの建物CGも私が作りました。
モデルルームの内装や設えもすべて考えました。
なんだか手作り感満載の集合住宅ですが、
やはり思い入れはありますね。

だから、今でも住み続けています。
多分移転することはないでしょう。

窓を開ければ近所に遮るものがまったく無いので
生駒の山の方まで視界に入ります。

新大阪駅に近いので、終電帰りや出張の多い私としてはとても便利。

修繕委員会のみなさん、宜しくお願いします。

2014年10月7日火曜日

久しぶりの再会



事情がありお店を閉めた奈良、富雄のスペイン料理店「アコルドゥ」
そのオーナーシェフである「川島 宙」さんと2年ぶりにお会いした。














場所は大阪中之島ダイビルにある、彼がオーナーのスペインバル「ドノステア」
ドノステアは今一番注目を集めてるスペインのバスク地方、サンセバスチャンのことだけど、
色々なつながりでこのサンセバスチャンがとても身近に感じる街になった。
そのことはいずれブログに書くことがあるかもしれないので、
またの機会にしますが、川島シェフとはいずれにしろ会いたいと思いながら
会う機会を無くしていたのでとても嬉しかった。

彼は地元奈良で引く手数多のようで、あちこちで出店しないかと声を掛けられている。
そりゃそうでしょう、儲からなくて店閉めたわけじゃないですからね。

まあいずれ近いうちにリストランテをオープンするはずです。
実を言えば僕もあるクライアントに彼を紹介したくて、
会いに出かけたのですが、そんな話より近況報告で盛り上がってしまった。

平日はこの店には来ないで色々と準備をなさってるようですが、
週末は出来るだけここへ来るようにしてるとのこと。
僕のアトリエとは川一つ隔てた近所なんですよね。
でも、新しく生まれ変わったダイビル、メチャクチャよい雰囲気。
本当にパリかミラノかバルセロナ辺りにいるような錯覚を覚える。

鰯のマリネ














パンにつけるためのスペイン産の美味しいオリーブオイル


















そして料理も美味いし、これは流行るわ!
料理もそうだけど、お店作りもセンスがいい。
彼は元々建築好きだから。。。
やっぱりこだわりがあります。

イチボ肉の炭火焼
絶妙の塩加減でしたね。。。














何かまた、フラフラと出かけてしまいそうです。
CPもいいし、是非みなさんお出かけ下さい。

そうそう、肝心の話がウヤムヤで終わってしまった。
最後に最近のあまから手帳を持ってきて
3人のシェフで交代に「あまから」に自作の料理を紹介しているからと
見せてくれたが、その本が大阪のグランメゾンを特集した号だったのですが
親しい「ヴァリエ」の高井シェフ、私どもで設計を担当した豊中の「ラメゾンブランシュ」などが
掲載されていて、何かすべてを身近に感じるひと時でした。

川島シェフとはまた話しに行こう!

2014年10月2日木曜日

「削ぎ取られた風景」上棟



大阪府下で工事を進めている「削ぎ取られた風景」
昨日、無事上棟を迎えました。





























この建物は将来はご夫婦のお住まいになる予定ですが、
当分はゲストハウス的な目的で使用されます。
そのため居室らしきものはありません。

そのかわり、10帖程のインナーバルコニーや岩盤浴スペース、
デザイン性の高いラバトリーなどを装備した
130㎡ほどのゆとりあるワンフロア構成になってます。

リビングダイニングスペースも30帖程あり、広めのアウトドアデッキもあります。
庭を取り囲むよう隣接するインナーバルコニーとの建具を開放すると
40帖ほどのパーティスペースが出来上がり、
さらにその奥はオブジェのような洗面台のある、透明ガラスで仕切られた
ラバトリーに繋がります。

写真はラバトリーからインナーバルコニー、ダイニング方向です。
インナーバルコニーの天井部分は複数のルーフウインドウで構成されます。


















南向きの庭も芝生のみ。
芝生といっても私のアトリエの庭に敷き込んだスーパーリアルな人工芝と同じもの。
やはり、自然のものは管理が大変で、ここで生活をされていないだけに、
維持管理が困難ということで。。。
私はアトリエのこの芝がとても気に入ってるのです。
というのも自然芝の管理の大変さは身にしみてわかってるので。。。
眺めて楽しむのであればこれで充分かなと。。
私は写真のようなアトリエ風景を毎日ボーっと眺める時間を作りたいですね。














植栽は庭の端部に植え込むハラン「葉蘭」を密生させるだけ。

生活感の無い空間を作り、それを連続させること。
自然の力(太陽、季節、陰影、植物など)で非日常的空間を構成することを
コンセプトに設計図を描いたのですが、完成度の高い建物にしたいですね。

明日は和歌山県白浜近郊で計画している「庫裡」のご住職が
久しぶりにアトリエにお越しになります。
スタッフはそのためのCGを必死で作成中です。。