2012年4月10日火曜日

パーティ





昨日、私どもの主要法人クライアントの1社である「株式会社イング」様の
創業30周年記念パーティがポートアイランドホテルで盛大に開催されました。
「INGNI」のブランドで知られる若い女性に絶大な人気のファッションメーカーです。

丁度15年前の1999年、当時の代表取締役社長であった「Aさんご夫妻」が
ご自宅の設計者を探されている折、ある設計組織を通して知り合いました。

年齢が一緒であったことや建築デザインの感性をとても気に入っていただき
意気投合し設計を任せていただいたのがお付き合いの始まりです。
当時名刺をいただいたのですが、確かに代表取締役社長とありましたが
失礼ながら女性服には疎く正直名前も知らない会社でした。

「Aさん」のお住まいの竣工予定まで3年程時間がありました。
そこでその間に事務所兼集合住宅を別途計画しているが、
一度会わせたい人がいると紹介されたのが「O会長」でした。
早速資料をいただき集合住宅のプレゼンをしたのですが、
プランをとても気に入られすぐに設計を始めるように依頼されました。

それをスタートに数多くの建物の設計をさせて頂きました。
たった3人の小さな設計事務所に建築の可能性を託していただいたことに
本当に感謝しています。
なかでも本社・物流センターの設計は思い出深い建物でしたし、
スタジオクランツォを大きく羽ばたたせてくれた作品であったと思います。

お二人には言葉では言い尽くせない支援を頂きましたし、
ずっと変らずフランクにお付き合いをさせて頂いていることを
心の底から感謝しております。

設計を担当した本社・物流センターの映像を前にお話していただいて
なんだか目頭が熱くなってしまいました。





パーティがお開きになり帰ろうとしていると、O会長(代表取締役ファウンダー)の
奥様が「駅まで送るから一緒に車乗って行ったら」と仰ってくださいました。

私もお会いするのが久しぶりでしたので、お言葉に甘え同乗させていただきました。
車に乗る瞬間なんとなくいつもの車に似ているけれど何か違うなあと感じてました。

運転手さんに車新しくなったんですか?と聞いてみたら、去年新しくなりましたよの返事。

な、なんと車名にRが2つ付く世界の最高級車になってました。
こんな車なかなか乗るチャンスもないのですが。。。

ちょこっとだけ車内の写真を撮らせていただきました。
ドアの開閉も軽く押すだけでちゃんと閉じてしまいます。
あんまり恐れ多くて、シャッターをたくさん押せませんでした。

人との出会いとは不思議なものですが、出合った方々と
ずっとお付き合いできる喜びは格別のものです。

同じ歳の「A会長」を拝見していると、知り合った頃僕に語られていた
「願い続ければ叶う夢」を確実に実現されている。

本当にお二人とも「真の男」を感じる素晴らしい方々です。
これからもお付き合い宜しくお願いいたします。

2012年4月9日月曜日

「錨を下ろしたフロートハウス」始動!



日曜日、和歌山県新宮市で計画を温めていた住まい「錨を下ろしたフロートハウス」の
概算見積提出立会いのため「ASJ紀伊田辺スタジオ」を訪れた。

施主の「Mさんご夫妻」も新宮市から田辺市までお越しいただいた。
自分達の考えている予算と見積がかけ離れていないか心配だったようですが
なんとか近い数字がスタジオより掲示され、まずはホッとしたところでした。

3月始めのファーストプレゼンもドキドキだったそうですが、
今回は予算に絡む話だったので余計にハラハラ、ドキドキだったそうです。

何とか提案したプランが新宮の街に建ちそうです。
施主も施工者も私達もこのプランを是非建てたいと願っていたので
私もちょっと嬉しくなってしまいました。

新宮までは大阪から特急電車で4時間程かかりますが、
あまり時間の長さを感じません。

何故なんだろうといつも不思議に思っていたのですが、
名古屋の「抱きしめられる家」もこの「錨を下ろしたフロートハウス」も
電車に乗っている間ずっとその建物の事を考えているんですよね。
だから、時間の長さをあまり感じない。
たつの市の「記憶の家」や岡山県瀬戸内市の「櫻山居」でもそうでした。
心底、建築が好きなんでしょうね。

敷地に3mほどの足場を組みそこへ登って浮島や神倉山が2階リビングから
どのように見えるのか検証しないといけません。
山の美しい部分だけを切り取って室内に取り込みたい。。。。

1階の平面計画。東、南方向からの光が玄関ホール、階段廻りで
悪戯に遊びまわるはずです。

2階プラン。右奥はご主人の隠れ場所!?になるAVスペース。
L字型にリビングダイニングがレイアウトされキッチンで作業しながら
神倉の山々を望むことが出来ます。

打合せが終わり、帰りの電車の時間まで余裕があったので
田辺の街を少し歩いてみようと思い、どうしても行ってみたかったところ
「南方熊楠顕彰館」へ向かいました。
この建物は2003年公開コンペによりインテグレート・デザイン・アソシエーツ+
堀アーキテクツが設計を担当し2005年7月に完成している。

外壁は溶融亜鉛メッキリン酸処理したものを横張りにしてあります。
ガラスフレームの内側に木組みの格子を使ってあり、
内部に入ると日本的な空間美がどこと無く漂っています。

当時、熊楠が生活していた住まい。
この辺りは田辺市の中でも比較的裕福な方達が当時から住まれてて
いたのではないでしょうか。街並みが落ち着いていて敷地も広く
家の作りも立派です。
家の中から熊楠さんがひょこり顔を出しそうな佇まい。


新旧の建物が絶妙なコントラストを作っていますが
この風景がとても新鮮です。

この風情のある街並みを歩いて行くと 海へ出ました。
扇が浜という海水浴場もある、田辺市民憩いの場所。
田辺湾の対岸には白浜の旅館街が霞んでいます。

「春の海ひねもすのたりのたりかな」と与謝蕪村を思う
のどかで、どことなく幸せな風景です。

ゆったりと心を落ち着かせる素敵な時間を過ごす事が出来ました。

「Mさん」完成までは1年半程ありますが、いろんな事話ながら
納得のいく家づくりしましょうね!

2012年4月7日土曜日

足場が外れた記憶の家




昨日に引き続き、今日は足場を外した「記憶の家」へ
最終の打合せに出かけました。

まだ大阪市内より気温が低いのかバイパスの街路樹である桜並木は
2~3分咲きです。ずっと気が付かなかったのですが、
室内から桜の開花が手に取るように見えます。
Yさんの奥様から教えていただきました。
でもちょっと距離があるかなあ。150メートルくらいあるだろうか。

本日は左官屋さんに指導を受けながらご夫婦で
漆喰を寝室の一部に塗っていただきました。
けっこう楽しんでらっしゃいました。
鏝に漆喰を載せるちょっとしたコツが必要なようです。

通り土間の天窓からは青空しか見えません。
奥様が一日中ずっとこの天窓から空を眺めていたいと仰ってた
気持ちがよくわかります。もう少し暖かくなるとこの窓から光の帯が
壁に美しいラインを作るのでしょうね!楽しみです。

和室には奥様のリクエストで調湿効果のある沖縄特産の月桃紙を
壁紙の代わりに貼りました。とても健康によい気持ちのよい和室です。
天井はいつものように船底にしてあります。

蛇籠、コールテン鋼に馴染む外観
和テイストですが少しモダンにしてシャープな印象を表現してます。


今月末にはカメラマンによる撮影を予定しています。
もう少しで完成ですが、ブルーシートで覆ってある部分には
5枚引き込みの木製建具が入り、デッキ材の濡れ縁とつながります。

本当に出来上がるのが楽しみになってきました。
工事の皆さん、あと一息です。気を抜かないで頑張りましょう!

2012年4月6日金曜日

足場が外れた!






今日は変な天気でしたね。
かなりの降雨だったり、すっきり晴れたり。。。。

神戸王子公園の「海に背を向ける家」では外構工事のため
足場をすべて撤去しました。
内部では塗装工事とペイント下地の紙クロスの施工中です。

3月27日のブログではまだ蕾も固い状態だった遊歩道の桜はもう満開です。
桜の下では夜桜見物の場所取りが始まってました。


満開の桜の花も美しいのですが、いつも花が咲くたびに気になるのは
幹の途中からひょっこり顔を出した花房。なんだかとても愛嬌があり好きなんですよ。
勢いあまって咲いちゃいました的な、花見客はみな満開の花のほうに目がいくけど
幹の後ろ側なんかにちょこっと咲いてたりする。。。僕はちゃんと見てるよ!

そうそう、先日のブログで書いてた「平戸ツツジ」のような幸せカラーの芽、
実は「レンギョウ」でした。下向きに付いた黄色のふくらみは花びらでした。
このレンギョウも満開!やっぱり春はいいなあ。ウキウキします。

足場を撤去した「海に背を向ける家」の一部。
周辺環境からと飛出しないデザインであることが求められました。

外壁右側には断熱効果のある「抗火石」が貼られています。
それ以外の部分は「外張り断熱 」されています。
スリット窓の取りかたが面白いでしょ。見た目、梁の位置を曖昧にしたかったので
1,2階ともガラスでつなぎました。
地上階部分の外部も抗火石が貼られ、より一層質感が増すと思います。

内部の仕上げ状態。
左からモスグリーン色のFARROW&BALLで仕上た壁、美しい色です。
右隣の白い部分は下地の紙クロスを貼った状態。
そして、ボードにパテ処理状態の吹き抜け部分。
ここにはロートアイアンの手摺りが付きます。

グリーンの部屋はご主人の少年時代からの夢を実現するスペースです。。。

個室、主寝室、リビングダイニングなどそれぞれに異なる色の
FARROW&BALL塗料が塗られることになっています。

スタジオクランツォではその土地、環境、お施主様の意向などを読み解き
その場所にしか存在しない「美しく洗練された住まい」作りを目指しています。
同時平行して完成に向かってる「記憶の家」とはまったく対照的な住まいです。

また、大阪市北区の集合住宅2棟「松ヶ枝町プロジェクト」、並びに「天満宮プロジェクト」の
地鎮祭が来週11日それぞれ行われることになりました。

春は何かと忙しい。。。。

2012年4月4日水曜日

スプマンテを飲みながら






週末の夜、少し時間が取れたので久しぶりに友人と仕事を抜きにして
お酒を飲みながらの雑談話を楽しんだ。

選んだお店はアメリカ領事館横にある「ヴィネリア・リンコントロ」
ここには知り合いの横山シェフもいるし、おつまみ系を注文しながら
ワインを愉しめるちょっと洗練された感じの店。

この日はイタリアのスプマンテをボトルでオーダーし、それに合いそうな
一品をいくつか頼んでみた。
どれもそれほど手を加えず、(加えているものは徹底して拘ってるけれど)
オリーブオイル、塩、胡椒で味付けしたもので、イタリア料理らしいい品々です。

鰯を軽く炙って、カプレーゼと共に 。

桜鱒や鯛、イカなど海の幸のカルパッチョ。シンプルな味です。

イタリア産ではなかったけれど、スペイン産生ハム(ハモンセレーノ)

イカ墨のリゾット白魚添え。イカ墨の風味が最高でした。

手打ち麺のボロネーゼ。牛タン、オックステールを時間をかけて
煮込み牛本来の旨みを引き出しています。



なんだかんだと言いつつも、結構な時間が過ぎていましたが
美味しいものを食べながら他愛も無い話をしている時間が
一番のストレス解消になるのかも知れません。

せめて月に一、二度はこんな日が欲しいなあ。

2012年3月30日金曜日

櫻山居の雑貨店「〇 ENN」



昨日は岡山県瀬戸内市に一昨年完成した「櫻山居」の1年点検の日で、
スタッフ共々みなでお伺いしました。
天気もよく晴れ渡り、暖かな春の日でした。

僕も久しぶりに櫻山居へお邪魔しました。竣工写真の撮影以来ですから1年ぶりでしょうか。
施主の「Kさん」から昨年11月6日櫻山居にお店をオープンすることになりましたと
ご連絡をいただいたまま、当方の都合でなかなか伺うことが出来ずにいました。

それから5ヶ月。。。。やっと昨日伺う事ができました。
Kさん、お母様、大変申し訳ありませんでした。
撮影時はまだ荒地だった南側の土地は開墾されつつあります。
将来は芝生の寛ぎスペースと有機野菜の畑になる予定だそうです。

玄関には大きな「〇」が染められた暖簾がかかっていました。
そうなんですお店の屋号は暖簾の通り「〇ENN」といいます。
とりあえずお店を見る前に、仕事、仕事。
何せ1年点検に来たのですから。。。。

外周、内部、設備、床下と点検、確認を済ませ手直しの方法等などを
打合せをした後、2階の西側バルコニーへ出てみました。
上の写真の手摺りが付いてる部分です。

そこには1脚の椅子が海に向かって置いてありました。

椅子に座れば畑や雑木林の向こうに瀬戸内の海が広がります。
その向こうには高松の屋島が霞んでいます。
夏には高松市の打ち上げ花火が見えるそうです。
勿論牛窓の花火は目の前に上がります。

日がな一日この椅子に座ってぼーっとしているの が
最高の贅沢のような気がしました。


さてさて、肝心のお店ですが、色々なモノを取り扱う雑貨店です。

しかし、こだわりの商品がハンパではない!!
写真では紹介しきれませんが特に力を入れている商品を少しだけ紹介しましょう。

まずはウエアから。。
下は北欧フィンランドの超有名ブランド「MARIMEKKO」のメンズシャツ
これ相当なレアものらしいいです。なかなか手に入らないシャツ。
大都会のお店に置いていたらあっという間に完売でしょうね。


これもMARIMEKKOのアンテーク  レディースワンピース。
かなり古い時代(1960年代でしたっけKさん)のもので
今は手に入らない超レアなドレスです。

その子供服バージョン。デザインやパターンが北欧らしい。

こちらは「めぷらーな」という広島の手作り石鹸屋さんの商品 。
自然の材料だけで作った肌にやさしい石鹸です。

下の写真のザルは高知県の四万十川上流で、年配の男性が一人で
コツコツ作ってらっしゃいます。
水切りの金網の下に足が付いているので、そのまま置いていても

ちゃんと水切りが出来ます。
3段の入れ子になっているので収納もコンパクト。
細かい部分まで手を抜かないで作ってあるのでプロポーションが美しい。

本当に色々な品がありますが、Kさんとお母様が時間をかけて集められたものを
お店に並べてるだけなのですが、そのモノを見つけ出すセンス、審美眼は素晴らしい!
アンテークや陶器などあらゆる種類の雑貨が置いてあり、見ているだけでも楽しいです。

お近くに行かれる機会がありましたら是非覗いてみて欲しいですね。

牛窓「〇 ENN」

〒701-4302
岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓410-1
電話 090-4764-0966
営業時間 12時~19時
各種クレジットカード 可
定休日 木、金曜日

宜しくお願いします。

2012年3月27日火曜日

春の息吹




今日は「海に背を向ける家」の定例会議。

阪急王子公園駅を降りて、川沿いの遊歩道をゆっくりと登っていく。
穏やかな光がとても気持ちよく、少しばかり春を感じる。
歩道の左右をよく見ると春の息吹がいっぱい。

会議までには少し時間があったので、ちょっと道をそれて自然観察。
平戸ツツジか何かの新芽でしょうか、美しいプロポーションです。
色もいい。幸せ色のカラーでとても和みます。

こちらはソメイヨシノの蕾。
まだ硬いままですがこの日差しが続くと、ちょっとづつ膨らむのでしょうね。
寒い寒いといいながら自然は確実に春を迎えています。
こんな小さな出来事に心を向けて日々穏やかに過ごしていきたいものです。

ところで「海に背を向ける家」では壁を漆喰で仕上る予定でした。
でも何か物足りないなあという話を打合せ中、奥様としていて 何かの拍子に
少し価格は高くなるけど「FARROW&BALL」の自然塗料で
仕上たらどうだろう?という話になった。

結局、写真に写っている下地ボードの部分などをすべてその塗料で
仕上げることになったのだが、工程的にもまず塗装下地の紙クロスを
全面に貼らなければならないため少し時間がかかる。
でも納得のいく住まいにしたいからということで、設計変更して進めています。


この塗料は「櫻山居」や「BW-H」でも使っているので
要領はわかっていますが、今回は内装全体が少しトラディショナルな
雰囲気の仕上になるため、より一層このイギリス生まれの塗料が
マッチングすると思います。

久しぶりにこんな仕事をすることになりましたが、とても楽しんでいます。