2016年1月2日土曜日
2014年5月17日土曜日
学生達と京都へ!
授業を受け持つ建築CGデザイン学科2年生の第一課題
「共同の住まい」の現調を兼ねて、京都嵯峨野を訪れました。
共同の住まいとは集合住宅を立地から計画する課題で、
私の授業では前期の6ヶ月をこの課題だけで費やします。
今までに来たことがある学生も、初めて嵯峨野に来た学生もいましたが
ちょっと暑いくらいの道筋から竹林に入ると、ひんやりとした空気が漂い
竹林の奥は薄紫色に染まっています。
時々竹の上のほうからはらはらと、笹が雪のように舞落ち、
美しい京都らしい風情に学生達もちょっと感動。。。
この課題はいつもは緑地公園に隣接する敷地や、
神戸ポートアイランドのある場所で計画したりして
少しマンネリ化していましたので、今年は少し趣向を変え、
京都を立地場所に選びました。
僕も久しぶりに嵯峨野へやって来ましたが、
相変わらず観光客の方が多いですね。
竹林を散策した後、天龍寺へ。
学生達が進んで寺へ来ることはあまりありませんが
たまにはこんな場所もいいものです。
全員ボーっとしてしばし現実逃避しておりました。
私も庫裡を計画していることもあり、
頭の中で色々と思いを巡らしておりました。
京都というメジャーな場所で、自分なりの空間を
如何に表現してくれるのか。。。。とても楽しみです。
個人的には京都では現在2ケ所で工事をしていますが、
残念ながら時間が無くて現場見学は出来ませんでした。
写真は淀で進めているイタリア食堂の新築工事の写真です。
ロゴデザインも決まり、月末くらいから一気に仕上げ工事に突入!
写真の真ん中あたりは厨房機器がセットされます。
テイクアウト食材も扱うので、道路に面した場所に厨房が鎮座してます。
店舗工事は改修工事が多いのですが、
新築工事は久しぶりなので、とても楽しいですね。。。
学生達ももっと京都に興味を持って欲しいと思います。
2ヶ月に1度くらい学生達と歴史的な場所を尋ね歩きたいですね。
2014年5月5日月曜日
サウダージ「Saudade」
誰の心の中にもある郷愁・憧憬・切なさ。。。。
単なる故郷へのノスタルジーではなく、
今の自分を育ててくれた家庭・家族・友達、
身の回りにあった風景・街・人。。それらを思う気持ち
長崎というある意味特別な街。
(西坂の丘にある二十六聖人殉教の碑)
ポルトガル語で言うところの「Saudade」
自分の生き方や設計する住宅を含めた建築の根源にあるもの
それがSaudadeなのだと思う。
何故それほどにも。。と思うほど、思春期までを過ごしたこの街の
美しいものも朽ちたものもこれほど記憶しているのだろう。
(外海の出津教会)
(東山手 母校と石畳一つ隔てた隣の活水女学院・木造洋館)
ポルトガルを一人訪ね、彷徨い歩いた時
その気持ちは頂点に達した。。
この街の風景がこれほどまでに、
心の中に仕舞い込んでいた敏感な年頃の記憶と
どこもかしこも一致するのだろうと。
(リスボンのケーブルカーと路面電車)
たった一度だけ訪れただけの国、ポルトガル。
なのにどうしてこんなに「Saudade」を感じるのだろう。
自分がどこに居るのかわからなくなってしまう。
故郷の街の美しく仕上られた壁の色よりも、
朽ち果て汚れた壁や石垣に愛着を感じ、
穏やかな陽射しの中、苔むした石垣の隙間に潜む遠い過去の匂いや
枯れたツタの蔓を指でなぞり、アマカワのぼろぼろと崩れる様を眺めながら、
乾いた空気に乗って流れてくる天主堂の鐘を聞いていた。
とても愛おしい記憶であり、懐かしい匂い。
それら一つ一つをこれからの時間、拾い集めてみたい。
きっとこの先の道標として、新しく考える住まいの
助けになってくれるに違いない。
2014年4月20日日曜日
フレンチモダンの家
19日、土曜日は「眺めを楽しむ家」は竣工引渡しの日でしたが、
私は色々打合せがあって行けませんでした。
夜にはお施主様の「Tさん」から引越しが落ち着いたら
是非皆さんで来てくださいと連絡をいただきました。
まだ設え等のアドバイスは残っているのですが、
本日(日曜日)引越しをされるようです。
引渡しのその時間、私は東灘区岡本の「フレンチモダンの家」で
工務店担当者と最後の詰め作業の打合せをしておりました。
こちらも今月末には引渡しとなるスケルトンリノベーションです。
フレンチモダンというくらいですから、色合いも独特です。
ご主人のお好みの色をあちこちに反映させた住まいで
とても個性的です。
キッチンはちょっとモダンな「モデーロ」社製の
オーダーキッチンを使用してます。
室内の壁はイギリスのファロー&ボウルの水性塗料を
刷毛塗りしていますが、差し色の赤色は実際にはもっと
渋い色なのですが、写真ではなかなか実際の色合いは
出すことが出来ません。
洗面回りにガラスモザイクタイルを使ったり、
トイレもパープル系の塗装で仕上たりと
ポップでワクワクするようなお住まいです。
それから、工事中にご家族でイタリアへ行かれてたのですが
私を含めスタッフにお土産を買って来てくださいました。
それぞれに、なかなか楽しいお土産でした。
「Eさん」本当に有難うございました。
2014年3月27日木曜日
白熱する論議
写真は「新しい京都時間の佇まい」で使用予定の
天然木ツキ板のサンプル。
玄関からリビングへ入る入口周りを、天然木のツキ板パネルで
構成するのですが、その素材をどんな木にするか検討するために
用意した見本です。
左上から時計回りに「マコレ」 「マホガニー」 「ウォールナット」
「サペリ柾目」「リアルテックサペリ柾目」 「ホワイトシカモア」
濃い色と薄い色の2色に色分けしてますが、
薄い色は素地の色、濃い色は「エゴマ油」を拭取り仕上げにしたもの。
それぞれに美しい色なのですが、内装の基本色がホワイト系になるため
空間のアクセントとして使用します。
床も600角鏡面仕上のストーン柄のタイルなので、
マッチングする色合いを見極めるために2ヶ月ほど前から
色々なサンプルを集めてお施主様と検討中です。
リビング・ダイニングの完成予想CG。
天井は高いところで5.5m。
リビングの中空を水回りのある南エリアから
個室が集中する北エリアへブリッジが架かっています。
そして、リビングの床下には地階が広がっています。
中庭には円形の浅い水盤と旧建物の庭にあった
座禅石でミニマムな空間を作りますが、
ポルトガル産の600角タイルが和テイストの中庭と
どんな風にマッチングするか、また庭の照明が
ブラック系のタイルの表情をどんな風に
引き出してくれるか今からとても楽しみです。
現在の状況は、構造体が組み上がり、屋根下地
外壁下地の施工中。
完成予定は9月末です。
私どもでデザインした「BW-H」の仕上がりに興味を抱かれ、
設計のお話を頂きましたが、とても住まいに拘りを持たれた
クライアントですので、毎回白熱した論議が続きます。
今日の工程会議も4時間以上。。。。。
お客様の熱意に答えなければいけません。。。。
今週土曜日にはこれまた拘りのゲストハウス
「削ぎ取られた風景」の定例会議。
明日は一日その準備です。
2014年2月2日日曜日
お屋敷へ伺う
20年近く前からお世話になっている、
70代後半のお客様からご連絡を頂いていながら
なかなか伺うことが出来なかった帝塚山近くのお屋敷。
丁度15年近く前、昭和の初め頃に建てられた大きなお住まいの
本宅や離れをリノベーションデザインをさせて頂いたのですが、
その時、家族の思い出がたくさん詰まった家具だからと
入れ替えをしなかったダイニングテーブル・椅子・食器棚。
ぼちぼち交換して新しいデザインにしたいから相談に乗って欲しいと
あらためてご連絡を頂きました。
天井を取り去り、古い梁に補強する形で
新しい梁を渡し、古色風仕上に塗装。
スペイン製の青いガラスグローブのペンダントを
3灯並べた完成当時のダイニングキッチン。
窓の向こうにはアジアンテイストに改築した離れへ続く
棕櫚竹と琵琶の植え込みの緑が美しく風にそよぎます。
何処もかしこも古い味のある空間でしたので
改修は最小限に留めながら、空間の豊かさを
追い求めました。
このダイニングから洗面へ続く吹き抜けも
見上げた時に何か美しい灯りが欲しくて選んだ
イタリア製の個性的な照明器具。
視線を上げないとまったく気が付きません。
そんな控えめのデザインを全体の主題にしています。
プライバシーがあり、
これ以上内部をお見せすることは出来ませんが
お客様から庭の景色やこれまでの10年の色々な
時の変化の説明をお聞きしながら、
さて、新しい家具のデザインを如何にこの景色の中に
マッチングさせられるのか思いを巡らしました。
でも思い切ってイメージチェンジを試みようと考えております。
カッシーナの家具を受け入れてくださったお客様だから
多少の冒険も許容範囲かもしれない。。。。
しかし、これからの人生をもっと楽しみたいと、
年齢をまったく感じさせないエネルギッシュな
パワーを持たれた方だと思います。。。。
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