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現在工事中の「海に背を向ける家」は外張り断熱を施した1階コンクリート、2~3階木造の混構造住宅です。意匠上、建物の道路側壁面の一部に存在感のある自然石を使うことを考えていました。ただ外張り断熱ですので、断熱材の上に自然石は強度の問題があり使用出来ません。外断熱をしないで石を貼り付けると、その部分は内断熱にしなければならず保温バランスが悪くなってしまいます。そこで思いついたのがこの「抗火石」。25年ほど前、ある大手企業の厚生施設を計画していたのですが、温泉宿にあるような大きな浴槽が必要でした。お湯を冷まさない断熱性があり、施工作業性(軽い、加工しやすいなど)のよい材料を探していく中で、この抗火石に目をつけた使ったことがあったので、その記憶を辿りながら調べていました。ありました!ありました!伊豆「新島」で産出する石で「ネオエックス」という名前で販売されてました。日本では伊豆諸島と伊豆天城でしか産出しません。建築材料としては新島のものが殆どだそうです。この石、軽石の一種らしい。火山のマグマが急激に冷やされ出来た石で珪酸が主成分で内部に多くの気泡孔があるため軽く断熱性や耐久性もあります。比重も1.0~1.5程度で大理石や御影石の約半分程度。手に持っても軽いです。吸音効果も耐候性も保温効果もあるため今回のプロジェクトにはぴったりです。早速お施主様にも確認していただき了解を得ました。採掘時期により表面の色調がことなるそうで、現在はグレーベースが主体。外壁がライトグレー系なので上手くマッチングするのではと思ってます。
世界に目を向けても他の国で産出しているのは 、シチリアのエオリア諸島にある「リーパリ島」のみだそうです。貴重な石ですね。この石、現在設計中の松ヶ枝プロジェクトのエントランス廻りにも使用予定です。
現在計画中の集合住宅プロジェクト。建築予定地の周辺環境を考え、和のテイストを組み込むのですが今回コールテン鋼とともに好きな素材の一つである、「溶融亜鉛めっき リン酸処理」した鋼板をデザインポイントに使用する予定です。溶融亜鉛めっきはブリキのトタン板とかバケツを想像していただければわかると思いますが、その亜鉛めっきに化成処理をしてリン酸亜鉛の結晶被膜を生成したものです。下の写真がそのサンプルなのですが、淡灰色~濃灰色の安定した色合いを表面に浮き出させ、ブリキの輝くようなシルバーを落ち着いた色に定着させたものです。リン酸亜鉛皮膜は塗装に比べ退色や剥離がなく安定しています。皮膜の色合いも無色のリン酸亜鉛結晶が光の反射を変化させ、見る角度や光の量により色合いの変化も生まれます。
この素材を玄関ドアやその他のエントランス周りのデザインに使います。存在感のある美しい材料ですので、建物全体のバランスを考えながらこの素材がより際立つようあれこれ思案中です。それから
2月4日(土)・5日(日) ASJ京都南スタジオ主催「第24回未来をのぞく住宅展」に参加します。場所 イオンモール京都 KOTOホール京都市南区西九条鳥居口町1番地JR京都駅、近鉄京都駅に近接してますのでお近くにお越しの方は是非お立ち寄りください。