2015年5月9日土曜日

1通のメール



2週間程前、一人のイタリア人からメールが届いた。

イタリアでCGを作っていたのだが、
彼には日本人の奥様とお子さんがいて、
1年前から大阪に住むことになった。
働かなければならないけど、
出来ればCG制作を職業にしたいので、
いくつかの設計事務所にコンタクトを取ったのだそうだ。

そのうちの一つが僕のアトリエだった。















突然のメールで驚いた。
プロフィールもシエナで生まれ、フィレンツェ大学へ通い
ヴェネチア建築大学でも教鞭をとっている。
イタリア、スペイン、英語と片言の日本語が出来ますと書いてあった。
またCGの会社を立ち上げ、そのCEOを務めてたようだ。
彼がイタリアでやってきた仕事は
世界的に著名な建築家のプロジェクトCGばかりで
僕の仕事とはスケールも内容も桁外れで大きい仕事だった。
一体どうやって僕のことを知ったのだろう?と不思議だった。
そして、何故僕?。。。。わからないことだらけだった。

とりあえず、僕のアトリエは小さな事務所で、
とても貴殿を雇えるほどを余裕はないという返答を
スペイン語が多少できるスタッフが送った。
ただし、雇えないけれど、もしよかったらアトリエに遊びに来ませんか?と
付け加えた。
残念ながら、僕はもうイタリア語もほとんど忘れてしまっている。

数日後、彼からアトリエに伺いたいという
スペイン語のメールが返ってきた。
それじゃあ、土曜日の早い時間だったらいいよということで
今日その彼、「マッシモ チアーニ」がやってきた。















会った瞬間、昔から知り合いのような、何か懐かしさを感じた。
ちょっとずつ話をしていくと、彼の謙虚さや優しさが
どこか日本人に似ている。
誰かに雰囲気が似てるなあと考えていたら、
僕の事務所でグラフィックやアートデレクションをやってくれてた
ボスニアヘルツゴビナ出身の「S」君によく似ている。
彼も祖国から国費でシエナの芸術大学に留学していた。

「シエナ」つながりか。。。。

シエナは僕も何度か行ったことがあるし、彼はフィレンツェ大学だ。
そして彼も僕も食べることが大好き。
シエナ名物のパスタ「ピチ」の話で盛り上がった。
何か「縁」があるのかもと思っていた矢先、
あるクライアントから電話がかかってきた。
西宮北口で計画中のプロジェクトの土地取得が今日終わって
プロジェクトをスタートしたいという連絡だった。
集合住宅を建てる計画なので、当然CGが必要になる。
すかさず、彼のことを話してCG制作を手伝ってもらう承認を得た。

お断りするつもりだった彼との「縁」が色々な出来事の重なり合いで
カタチになりそうだ。こんな嬉しいことはない。
これから長い付き合いになるかもしれない。。

不思議なことにマッシモがメールを送ってくれたその日、
ある海外向けの不動産取引会社の担当者から、
「外国の方が僕のウエブサイトを自国で見て、面会したいといっているのですが、
近日中に会って頂けませんか?」と電話があった。
随分とインターナショナルな日だった。
スケジュールの空いている日を伝えると、
その日に合わせ来日された。

その話はまた後日ブログにじっくりと書きましょう。

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