2014年11月9日日曜日

シネマのように





















日曜の昼下がり、海を渡る風がすうっと部屋に中を駆け抜ける。
君は白いバスローブのまま、台所で何か作ってる。
僕は何ヶ月も前パリで買ったままだった、コクトーの画集を眺めながら
背の高いソファに座りテーブルに足を投げ出している。

この街はフランスだというのに、窓の向こうに広がる青い海からは
カンツォーネが風に乗って流れてくる。
台所仕事が片付いたのか彼女は片手にシャンパンの入ったグラスを持ち、
濡れた髪を包んでいたタオルを解きながら、眺めのいい海側の椅子に
腰を下ろした。

港の方から波に揺られながら、白い帆のヨットが窓を横切る。
「ねえ 明日 海へ出ない?」と彼女が空いた片腕を僕の首に絡ませながら
囁いた。「OK!OK!僕たちのバカンスは始まったばかりだ」と
言い切る前に唇を塞がれ、ソファに深く沈んでいった。



20年前撮影した写真とそれを見て書いた当時のコメントより






















この写真20年ほど前、南仏コートダジュールの小さな街「マントン」で
撮影したものです。当時はまだデジタルカメラが普及していなくて
一眼レフにスライド用のフィルムを装填し、1回の旅で500枚程の写真を
撮ってました。
物凄い量のスライド写真を保管しているのですが、そのフィルムを
デジタル化すると莫大な費用がかかってしまうため、
ずっとそのままになっています。
久し振りにスライドを眺めていたら、ちょっとした遊びで
そのフィルムをデジタルカメラで撮影してみたくなりました。
それが上記の写真。
美しい南仏の風景が写っています。そして色々な出来事を思い出します。

時々、そんな美しい写真とその写真に纏わるエピソードを
このブログに書いてみたいと思います。

僕と一緒に色々な国を旅してみませんか?


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